[山口県]ベイスターズに下関のファンも歓喜 26年ぶり日本一「よくやった」「パレードして」
3日夜に横浜スタジアムで行われたプロ野球のSMBC日本シリーズ2024第6戦でセ・リーグの横浜DeNAベイスターズがパ・リーグの福岡ソフトバンクホークスに勝利し、26年ぶりとなる日本一に輝いた。DeNAの前身・大洋ホエールズの発祥の地・下関市でもファンらが集まってテレビ中継を食い入るように見つめ、悲願の日本一が決まると大歓声を上げて喜びを爆発させた。 DeNAファンがオーナーを務める同市観音崎町の飲食店「B☆WHALE」には市民約30人が集結。大洋ホエールズ時代からのオールドファンと共に、小さな子どもを連れて応援する夫婦の姿も見られた。終始安定した試合運びとなり、11―2の大差で試合が終了すると抱き合って喜んだり、万歳をしたりして待ちに待った日本一の喜びを分かち合った。 DeNAの下関ファンクラブ顧問の加納政二さん(79)=同市彦島西山町=は「(1960年に)大洋が三原監督で優勝、日本一になって以来のファン。下関から横浜に行ったのは寂しいが、下関の応援団として『本当によくやってくれた』という気持ちだ。しかもソフトバンクという強い球団に4連勝するとは」と笑顔。同市彦島江の浦町の清水豊さん(72)も「生きている間に日本一を見られて最高。みんなよく頑張った」と涙を浮かべた。 パブリックビューイングの参加を呼びかけ、大洋ホエールズの歴史に関する著書を持つ佐竹敏之さん(65)=同市武久町=は「リーグ3位から日本シリーズに来られただけでいいだろう、しかも巨大な相手なので日本一は無理だろうと思っていた。夢を見ているような感じ」とした上で「今回の日本一をきっかけに下関市民の皆さんが横浜(DeNA)と下関の関係を知って、このチームを応援しようと思ってもらえればうれしい」と語った。 前回日本一の1998年には下関で祝賀パレードが行われ、ファンらは「今回もぜひ下関でパレードを」と期待に胸を膨らませていた。 大洋ホエールズは1949年11月に下関市で産声を上げ、50~52年の3シーズンを下関を本拠地として戦った。