政倫審で自民・田畑衆院議員が弁明 党員登録問題も従来の説明に終始
富山テレビ放送
自民党派閥の政治資金パーティーの問題を巡り、田畑裕明衆議院議員が政治倫理審査会に出席しました。 田畑議員は「キックバックの仕組みを知らなかった」と弁明しました。 *リポート 「政治倫理審査会が行われている国会前です。自民党派閥の裏金問題や不適切な党員登録について、田畑議員はどのように弁明するのか注目されます」 旧安倍派の田畑議員は、2018年と2020年、2021年の3年間で、派閥の政治資金パーティーのキックバック68万円が収支報告書に記載されていませんでした。 衆議院の政治倫理審査会2日目の18日。 出席を申し出た15人のうち、7人の審査が公開で行われ、田畑議員の審査は午後1時から始まりました。 冒頭の弁明で、田畑議員は、 *田畑裕明衆議院議員 「目標枚数超過分は還付される運用がされていたとのことだが、今回の件が問題になるまで知らなかった。(旧安倍派)事務局から秘書に収支報告書に記載しなくていいと指示があり、その指示に従っていたということだった」 キックバックの仕組みそのものを知らなかったとした田畑議員。 「会計責任者を信じ切っており、自分の監督が行き届かなかった。還付金は事務所に保管し、私的な流用はしていない」と、これまでと同じ弁明を繰り返しました。 そのうえで、「全力で政治改革に取り組み、失われた信頼を取り戻す」と締めくくりました。 *田畑裕明衆議院議員 「政治改革に関する議論が進められている。特に政策活動費の廃止、政治資金の取り扱いについて、これまでの慣行にとらわれず、国民目線で抜本的に見直すことが必要。私もその実現に向け力を尽くす」 弁明後、立憲民主党などの議員から、追及を受けたのは、今年6月、案内状の「入金のみ」の項目が問題とされ、開催を見送った政治資金パーティーです。 *田畑裕明衆議院議員 「寄付を求める形で表記をしたわけではない。もともと(パーティーに)来られるかもしれないとの声があったときに、事務所の秘書が(入金のみの)欄を作った。当然疑念を抱かせる。今後当面パーティーをすることがないが、以後このような表記はない」 そして、無断・架空の党員登録問題に関する質疑も相次ぎました。 *田畑裕明衆議院議員 「口裏合わせだと思われるような言動をとったことは本当に申し訳なく、不信感を与えたことについてお詫びをした。しっかり信頼回復のために職務にまい進したい」 *立憲民主党 中谷一馬衆院議員 「(党費は)どの親族が年間いくらずつ負担していたのか。不適切な党員登録の党費の総額はいくらだったのか」 *田畑裕明衆議院議員 「きょうは還付金についてのこの場(政倫審)。今初めて通告されているので、答えにかなわない。 *立憲民主党 中谷一馬衆院議員 「今の件は後ほど程審査会に示してもらえますか?」 *田畑裕明衆議院議員 「会長の判断に従いたい」 *衆議院政治倫理審査会 田中和徳会長 「後ほど幹事会で相談させてもらう」 およそ1時間の審査。 田畑議員は、終始、これまでの説明を繰り返しました。 政倫審で追及した立憲民主党の中谷一馬衆院議員は、田畑議員の議員辞職を求めました。 *立憲民主党 中谷一馬衆院議員 「息を吐くように嘘をつくというような疑念を持たれても仕方がないのでは。疑惑、疑惑、疑惑のオンパレード。潔く議員辞職をして出直した方がいいのでは」 立憲民主党県連の菅沢裕明代表も、 *立憲民主党県連 菅沢裕明代表 「疑惑は残るし、この程度の説明では県民や有権者の皆さんの納得・理解は得られない。こういう風なことを繰り返しているようでは、田畑議員はますます責任が問われる。県民の皆さんの前でもっと誠実に謝罪し、出処進退を自分で判断するべき」 一方、複数の自民党県連の幹部は取材に対し、「コメントしようがない」としています。
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