健大高崎が春夏通じて甲子園初優勝 報徳学園降す センバツ
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は最終日の31日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、2年連続7回目出場の健大高崎(群馬)が3―2で2年連続23回目出場の報徳学園(兵庫)に競り勝ち、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。 【激闘の決勝戦を写真で】健大高崎-報徳学園 群馬県勢のセンバツ優勝は初めて。夏の甲子園の優勝は1999年の桐生第一、2013年の前橋育英と2度ある。前回大会の山梨学院、昨夏の慶応(神奈川)に続き、関東勢は3季連続の甲子園優勝となった。 健大高崎は1回戦で学法石川(福島)、2回戦で明豊(大分)にいずれも零封勝ち。準々決勝で前回王者の山梨学院に勝利し、準決勝は昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)に逆転勝ちした。過去最高だった12年のセンバツ4強を上回り、春夏通じて初の甲子園の決勝だった。群馬県勢としても春は36年の桐生中(現・桐生)、55年の桐生以来となる、69年ぶり3回目の決勝に進んでいた。 報徳学園は2年連続で決勝で敗れ、22年ぶり3回目の優勝はならなかった。 1924年に第1回大会が開催されたセンバツは、42年から5年間は太平洋戦争の影響で中断を余儀なくされたが、今大会で創設100年。阪神甲子園球場も今年8月1日に開場100周年を迎える。今大会から打球による受傷事故を減らすため、反発力を抑えた新基準の金属バットが完全導入された。【藤田健志】 ◇先発・石垣が8回2失点の好投 健大高崎が逆転勝ちした。2点を追う一回、森山の2点二塁打で同点。三回には高山の右前適時打で決勝点を挙げた。2戦連続先発の右腕・石垣は疲労が残る中も丁寧に投げ、8回2失点の好投。最後は左腕・佐藤が締めくくった。報徳学園は再三の堅守で粘ったが、二回以降の得点機を生かせなかった。 ◇センバツ総入場者数は32万人 総入場者数は32万6900人 第96回選抜高校野球大会は31日に閉幕し、大会期間中の総入場者数は32万6900人だった。