スーパーボウル58: 49ersのトレント・ウィリアムズ、がんとの戦いを経てスーパーボウル制覇の夢追う | NFL
日本時間2月12日、スーパーボウル58が行われる。トレント・ウィリアムズ皮膚の悪性腫瘍を乗り越えて初の大舞台に臨む。
スーパーボウルは常に大きな表現や雑音、豊かな色彩に煽られるビッグイベントだ。その表層を削り取ると、背後にある人間ドラマが浮かび上がる。 今年特に注目されるストーリーの一つは、サンフランシスコ・49ersのオフェンシブタックル、トレント・ウィリアムズの話題だ。ウィリアムズは殿堂入り級の経歴を持ちながら、今回初めてスーパーボウルへ挑戦する。 スーパーボウルへ登場することだけでなく、ウィリアムズがNFLのフィールドに立っていること自体、奇跡に近い。5年前、彼は頭皮に発生した癌細胞を摘出する手術を受けた。前所属チームのワシントン・レッドスキンズで発見されていたが、当初事態を軽視されていた。 命を脅かされる可能性もあった状態を乗り越えて復帰したウィリアムズだったが、2020年スーパーボウルでカンザスシティ・チーフズに敗れた49ersと契約を結んだ。以来4シーズンのうち3回オールプロに選ばれてきた35歳のウィリアムズは、最大の舞台で「おとぎ話」のような勝利を目論んでいる。 「それはまるでおとぎ話のようなものだ」ウィリアムズはESPNの取材に応じ、ラスベガスの記者団に語った。「想像するだけで夢のようだ。その感情がどのようなものか言葉では言い尽くせない。それを感じたことが一度もないからね。だが、生涯忘れられない思い出になると想像しているよ」 チームの攻撃を牽引するウィリアムズのキャリアは14年に及ぶ。このキャリアには、スーパーボウルリングだけが不足している。 「この状況をしっかりと噛みしめているよ」とウィリアムズは続けた。「噛みしめ続けているところだ。毎日神に感謝している。これは自分の夢であり、祈りつづけてきたことであり、また日々の努力の対価だからね。ラボで過ごした数え切れない時間は、すべて技術を磨き、このステージに立つ機会を手に入れるためだった。だから、ここにいられる事に深く感謝しているし、常にそれを噛みしめているよ」
Joe Mewis