「玉木総理誕生を構想した自民党議員はかなりいる」「トランプ氏が昭恵さんに質問“次の総理は?”」…官邸記者が語る2025年の石破政権と“政局大どんでん返し”の可能性
“玉木総理誕生”の可能性
━━予算案を無事通過させたとしても、夏には都議会選挙、さらには参院選が控えている。自民、公明はどのような策を立てているのか? 「地元回りをしている自民党議員から話を聞くと、『やはり空気は厳しいまま』だという。参議院議員は政治とカネのいわゆる“禊ぎ”も済んでおらず、石破総理が総裁選時に宣言していたように厳しく処分しなかったことについても『もっと最初から政治と金に厳しく当たるべきだった』という恨み節も聞かれる。とはいえ、参院選の前に総理の顔を変えようという“石破降ろし”の声はほとんど党内からは聞こえていない。一方の野党も『石破総理のまま、“新しい顔”に変わらないままで、参院選を戦った方が自分たちにとって得なのでは』と見る向きもあり、微妙な安定感が生まれている。とはいえ、7月の参院選でもし大敗してしまえば、今度こそ石破総理が責任を取ることになるだろう」 ━━もし石破政権が“短命”で終わった場合、“ポスト石破”にはどのような名前があがっているのか? 「総裁選で僅差で敗れた高市氏は今も有力だが、後ろ盾だった安倍派の議員を中心にほぼ落選してしまった。そのため、参議院や野党ともパイプがあり、安定感がある林官房長官は有力な1人。あるいは、もし参議院選挙よりも前に石破政権が倒れた場合、“参院選の顔”が求められることから若返りを狙って小林鷹之氏や小泉進次郎氏という選択肢もあるが『小泉氏はもう少し準備するでは』という声も多い」 ━━自民党のトップ選びにおいては裏でサポートするいわゆる“キングメーカー”の存在を耳にする。安倍元総理が亡くなり、岸田元総理が一線を退いた中、どのような状況なのか? 「自民党の空気・景色は選挙を終えてガラリと変わった。麻生派のベテランの甘利氏や二階氏は引退、そして二階氏の息子、二階派の番頭も落選した。派閥として今残っているのは麻生派だけであり派閥政治はもうほぼ終焉した状況だ。その中で一番まとまっているのは石破総理誕生に導いた岸田前総理大臣の率いる旧宏池会だ。岸田元総理は資産運用立国という議員連盟を立ち上げている。これは金融や経済に疎いとされる石破総理に対する助け船なのか、それとも牽制なのか、今後に注目だ」 ━━石破政権が7月の参院選の前に終わった場合、どのようなことが起こるのか? 「その場合、予算案がぐちゃぐちゃになって通っていない状況になっているため、大穴として考えられるのが『玉木総理誕生』だ。実は11月の衆院選で大敗した時点で、『石破総理には辞めてもらって玉木氏を総理に担ぐべき』と話していた自民党議員はかなりいるのだ。1994年に誕生した自社さ政権では社会党を担いだ。それよりは玉木氏の方が担ぎやすいという考えだ」 ━━反対に、もし7月の参院選で自公が勝てば選挙がない“黄金の3年間”を迎えるが、その場合、運営方法も変わってくるのか? 「確かに3年間は大きな選挙はないが、衆議院の議席が過半数に12人足りない状況は変わらないため、足りない分を野党から“1本釣り”するのか、もしくは連立を模索することになる。今、国民民主は連立入りを否定しているが官邸関係者は『参院選後には国民民主と連立を組むことになるよ。玉木さんに財務大臣ポストをあげればいいんだ』などと話す人もいるという。ただ、玉木氏は政権入りを否定している」 (ABEMA NEWS)
ABEMA TIMES編集部