「玉木総理誕生を構想した自民党議員はかなりいる」「トランプ氏が昭恵さんに質問“次の総理は?”」…官邸記者が語る2025年の石破政権と“政局大どんでん返し”の可能性
石破総理は野田代表・前原共同代表と“ケミストリーが合う”?
━━日本国内では1月24日から150日間の通常国会が始まる。少数与党である石破政権はどのように立ち振る舞うべきなのか? 「石破総理は『腰を低く謙虚に丁寧に振る舞う』をとにかく心掛けている。政権発足後最初の関門とも言われた補正予算についても『100点満点の通し方だった』と政府高官が話したほどだ。採決では国民民主だけでなく、日本維新の会なども賛成に回り、予算を審議する委員長は立憲民主党が抑えているが、そこに対しても能登の復興予算の積み増し修正を受け入れることで審議日程もほぼ思い描いた通りに進めることができた」 ━━政権発足時は服装のことを揶揄する声もあったが、現状は改善しているのか? 「“だらし内閣”とも言われていたが最近では髪を少し黒く染めてふんわりさせたり、モーニングも仕立て直してサスペンダーをつけたり、身だしなみも意識しているという。さらに、石破総理はこの年末年始で住まいを総理官邸の横にある公邸に移して、地元・鳥取を任せている佳子夫人とも一緒に住む機会が増えるとも言われている。また、1月の外国訪問には初めて同行すると聞いている。その点からも服装などに変化があるかもしれない」 ━━野党が固まると過半数を超える状況だが、野党同士の関係性はどうなっているのか? 「国民民主党がキャスティングボードを握っている状態で、世論調査によっては国民民主が政党支持率で野党第一党になっているところもある。それを見て立憲民主党や日本維新の会は焦りを感じている。実は立憲の野田代表と維新の前原共同代表、国民民主の玉木氏は元々民主党政権で一緒にいた仲間だが、当時は私も取材していたがその時からあまり仲は良くはなかった」 ━━石破総理と野党の代表の関係性は? 「実は石破総理は野田代表や前原共同代表と“ケミストリーが合う”と言われている。鉄道という共通の趣味があったり、野田総理とはタイプが似ていたりして、相性が良いと言われている。石破総理の周辺は『ある意味持ってるよね、石破総理って』と喜んでいる状況。ただ、玉木氏とはあまり合わないようで別の自民党議員が玉木氏とのパイプ役になっている」 ━━維新は教育無償化、国民民主は年収の壁というテーマがあるが、2025年の予算案では両者のバランスを取る綱渡りになるのか? 「“両天秤”と言われている。とはいえ、去年12月の補正予算とは違って本予算は参議院選挙が迫るタイミングであるため賛成してもらうのは甘くないとみている。そして3月上旬までに衆議院通過という最大難関を乗り越えなければ内閣不信任案が出されたり『予算成立と引き換えに退陣』ということになりかねない」