日本から輸入のイチゴやリンゴ、水際検査で不合格 残留農薬などの規定違反/台湾
(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は7日、日本から輸入したイチゴやリンゴ、イカが水際検査で不合格になったと公表した。いずれも生の状態で輸入され、イチゴとリンゴは残留農薬の、イカは重金属の規定に抵触した。 同署によれば不合格だった日本産イチゴは4ロットで、複数の台湾の業者が佐賀県や福岡県、熊本県から輸入した。台湾の規定でイチゴから検出されてはならないと定められている殺虫剤「アクリナトリン」が2ロットから、殺菌剤「イソピラザム」と殺虫剤「スピロテトラマト」がそれぞれ1ロットから検出された。 青森県から輸入したリンゴからは殺ダニ・殺菌剤「キノメチオナート」が、北海道から輸入したイカからは重金属「カドミウム」が、それぞれ基準値を超えて検出された。 取材に応じた同署の林金富副署長は、国ごとに気候が異なるため農薬の使用の慣習もさまざまだとした上で、基準に触れた物については全て規定にのっとり積み戻しまたは廃棄処分すると説明。日本からのイチゴは不合格となることが多いため、2023年6月から検査を強化していると補足した。 同署は原則として毎週火曜日に不合格の食品リストを公表している。7日に公表されたリストは全23項目で、韓国産の生のイチゴや中国産冷凍ブロッコリーなどが含まれた。 (沈佩瑤/編集:田中宏樹)