59歳・元ヘビー級世界王者が圧倒KO、3度のダウン奪い「ジェイク・ポールをKOしてやる!」
11月20日(水・日本時間)米国テネシー州のボクシングイベント『CountryBox』にて、59歳の元プロボクシングWBC世界ヘビー級王者オリバー・マッコール(米国)が、ヘビー級戦(3分4R)で、2R KO勝利。計3度のダウンを奪い、相手は立ち上がれなかった。 興奮したマッコールは「ジェイク・ポールをKOする!タイソンの弔い合戦だ」と鼻息荒い。 【フォト&動画】59歳元世界王者の剛腕!相手は立てず戦闘不能 マッコールは全盛期のマイク・タイソンのスパーリングパートナーを務めており、計300R以上ものスパーで一度もノックダウンされていない。試合でもダウン経験がなく、無類のタフさを誇る。 94年にレノックス・ルイスの持つ王座に挑戦すると、番狂わせの2R KO勝利で戴冠した。19年まではある程度コンスタントに試合を続けていた。戦績はこれで60勝(39KO)14敗2NCに。 相手は54歳のステイシー・フレイザー(米国)で、戦績は16勝(15KO)22敗と、負け越しているがKO率が高い選手だ。 試合は相手が手数多く攻めるが、早くも1R、詰めたマッコールが右フックでダウン奪取。更に2R、サウスポーに構え直したマッコールがパンチ連打すると、再びの右で2度目のダウンを奪う。 最後はダメ押しのような右で、相手がコーナーにずるずると崩れ落ち、10カウントで立ち上がることが出来なかった。 15日(金・現地時間)にはタイソンが、元ヘビー級世界王者として最高齢の58歳でリングに立ったが、マッコールはその記録を僅か数日で塗り替ることとなった。 マッコールはマイクで、これで最後の試合かと問われると「次の試合では体重を10ポンドくらい落とすつもりだから、もっとテクニックを見せられると思う。それに、俺は間違いなくパンチがある。ディフェンスだってそこそこイケてる。誰が相手でも準備はできてる」と元気いっぱいだ。 そして「ああ、ジェイク・ポールをKOしてやる。そして(ジェイク兄の)ローガン・ポールもぶっ飛ばしたい。ネイト・ロビンソンの仇を取りたいし、マイク・タイソンへの仕打ちの借りも返したい。それが実現したら最高だね」と、ジェイクに敗れた元NBAロビンソンやタイソンのアベンジをしたいと言う。 試合前もマッコールは「あと1年は戦いたい。そうすればプロボクサーとして40年になるから」と話しており、今回が最後のつもりはないようだ。