あなたはロック派?シック派? 大人のためのブラックネイル正攻法。
パリのファッションウィーク期間中に、セレブたちがこぞって取り入れていたブラックのマニキュアを、難なく取り入れる方法を指南! バレンシアガのショーの最前列では、ソフィー・マルソーが全身カーボンルックで完璧に臨み、ルイ・ヴィトンのショーではアナ・デ・アルマスの手に、また、オペラ座ガルニエのシーズン開幕ガラでは、クレマンス・ポエジーの手にも飾られた黒のマニキュアは、先月パリで大流行した。さまざまなシーンで活躍する、このブラックネイルのスタイリッシュな魅力は説明するまでもないだろう。もちろん、ティム・バートンが手掛けるNetflixのTVドラマ「ウエンズデー」や映画『ビートルジュース ビートルジュース』でも、現代風にアレンジしたこのゴシックトレンドが取り入れられている。しかし、レッドカーペットでセレブたちが躊躇せずブラックネイルを取り入れていることが証明するように、このトレンドは一部のゴシック愛好者のものだけに留まらない。時に華やかに、時にロックなスタイルを打ち出すブラックネイルは、どこまでも魅力的で、私たちの尽きせぬ欲望に付き従う可能性を秘めている。
黒はクラシック・シックのアイコン
一方で、OPIのマニキュアリストであるアレクサンドラ・ファルバ氏は、これは一過性のトレンドではないと語る。「一般的に言えば、ファッション撮影では、ネイルアートはヌードとブラックの2本のマニキュアでほぼ間に合います。この2色は、ジーンズやスニーカーからフォーマルなドレスまで、あらゆるものに合わせられるため、他の色は必要ありません。また、黒はジュエリー、特に大きなジュエリーを非常に引き立てます」。以前はヌードカラーが、そのシンプルさとどんなルックスにも合わせやすいという理由で、セレブリティに好まれていたが、ブラックはより説得力のある色として存在感を強めているよう。「ソフィー・マルソーやジュリア・ロバーツは、通常、この種のイベントではヌード以外の色を選ばないタイプの女性です。しかし、状況は変わりつつあり、現在ではヌードカラーの方が見かけなくなったことに驚いています」。ファルバ氏にとって、この色はクラシック・シックの象徴だと言う。「個人的にも、1年の半分はブラックのネイル」でいるという彼女は、特に、ブラックプラム、ブラックブルー、そしてシャネルのシンボリックな色である有名な"ルージュ ノワール"など、彼女曰く「フェイクブラック」と呼んでいる色で、ニュアンスを変えて楽しんでいるそうだ。 ただし、ヌードとは異なり、これらのダークカラーは上質なネイルを選ぶことがより求められるという。塗り方にしても、細心の注意を払って正確に塗るテクニックが必要だ。「(ブラックネイルは)注目を集めるタイプの色なので、品質をケチってはいけません。さらに塗る前には、爪周りを整えておく必要があります。爪が十分に水分を含んでいなかったり、小さな傷やあったり、甘皮処理が滞っていると、塗ったとしてもすぐにボロボロになってしまう可能性があります」