豪華絢爛 七つの舞台曳行 塩尻・阿禮神社例大祭始まる
長野県塩尻市塩尻町の阿禮神社の例大祭が13日、2日間の日程で始まった。宵祭りの初日は、堀ノ内、宮本、中町、室町、上町、長畝、桟敷の7地区で豪華絢爛な舞台が曳き回され、夏の熱気の中で祭りの活気が地域を包んだ。 例大祭当番部会の堀ノ内では、高さ約5メートルの舞台が午後0時15分に堀ノ内公民館を出発。若者たちが舞台に乗り込み、「さいはい」(地区によっては「さいはらい」)と呼ばれる房を持って掛け声を上げたり、太鼓や笛のおはやしを奏でたりして盛り上げた。狭い道路やカーブでは慎重に、難所では「力を出せ」と叫びながら、汗だくになって舞台を曳いていた。 参加した松本国際高校3年の生徒は「大学進学で最後の参加になるかもしれないので、楽しんでやりたい」と笑顔を見せた。祭典部長を務めた会社員・米窪寛之さん(34)は「地区の垣根を越えて祭りを成功させたい」と話していた。 14日の本祭りでは、神社から約900メートル離れた「御旅宮」に御神体を迎えに行く「御頭行列」や、仮装行列「俄」などがある。午後8時半から各舞台を神社へ曳き込み、7台が境内に勢ぞろい。10時50分に本ばやしを一斉奉納し、11時に万歳三唱をする。
市民タイムス