【阪神・岡田監督語録】リーグ戦再開「だから今年は混戦やて」 打撃にメスの森下に「半信半疑はアカン」
阪神の岡田監督が20日、兵庫県西宮市の甲子園での練習後に取材対応した。リーグ戦が再開する21日DeNAを前に、球宴までに本調子を取り戻すよう、選手に求めた。報道陣とのやりとりは以下の通り。 ―大山は体を絞ったように見えた。 「おお、ちょっとなあ。前より良かったよ」 ―キレという部分で変化を感じるか。 「そら、感じるけど、もうゲームやんか」 ―1軍に上げたということは待ったなし。 「ゲームでどれだけ結果が出るか、ということやんか」 ―打順は当日のお楽しみか。 「決めてない。全然、決めてない」 ―明日からリーグ戦が再開する。ひとまず、ターゲットは球宴までか。 「まず、そこまでやなあ。どれぐらい自分の姿を取り戻せるかやろな。みんながな」 ―自分の役割をもう一度、意識してほしいか。 「役割はわかってると思うよ。それは」 ―それを思い出してほしい。 「できるか、できんかやからな」 ―オールスターまでの戦いで大事になってくるのは? 「大事なのはみんな大事やけど、1試合、1試合な。今までが悪すぎた分、どれだけな、仕切り直しというか、そこで修正できるか、ということやんか」 ―この2日間がいい方に向かえばいい。 「いやいや、みんな、そのためにやってるんやから。そんなん。だから、継続してやれいうんやったら簡単やけど。なあ。今まで通りやったら、アカンわけやんか」 ―交流戦まで前半戦のラストスパートのようなイメージ。 「別にラストスパートはせえへんよ。普通にできるかどうかやんか。今からラストスパートをかけへんよ。そんなん」 ―普通のことを普通にやってくれたらいい。 「いやいや、普通にできるかどうかやん。やってくれたらじゃないよ、できるかどうかや。やろうとしても、でけへんかったわけやろ?今まで。やろうとしていることはみんなわかっているやんか。それができてなかったから、個人もこんな数字でいるわけやから。そこをどうするかやんか」 ―普通のことができていた去年と今年の違いは? 「いやいや、それは普通のことができへんからやろ?ヒットを打てとか、ホームランを打てなんか、一言も言うてないで。普通の姿がないからのう。そういうのは淡泊に見えるよな。今まではもっと粘って塁に出ようという姿があったのが、今はないとか、な。そういう姿やんか、だから」 ―もう1度去年のように。 「いや、去年のようには無理よ。言うてるやん、去年はできすぎやって。それをまともに受け取ったらあかんっていうことやんか。できすぎやんか、あんなんは。勝てへんってそんなに簡単に。相手も抑えにくるわけやから、ヒットもポンポン出えへんっていうの。去年もめちゃくちゃチーム打率が良くて勝ったわけじゃないやんか。結局は。それはフォアボールにせよ、ランナーを進めるとか、次の塁に当たり前のように行くとか、そういうことをできているからいい結果が出るわけであって。打つチームじゃないやんか。はっきり言うて。打てるチームじゃないやん、そこまで。結局、つながりとかそんなんで点取ってたわけやからな。それができなかったら点は入らんわな。打てるチームじゃないんやから、ランナーを貯めてホームランとか、そういうチームじゃないわけやからな」 ―リーグ戦は2位で貯金もあって再スタート。 「不思議やなあ。不思議と思うよ」 ―ラッキーか? 「ラッキーというか、だから言うてるやん、今年は混戦やて。そういうことやろ。キャンプで言うてた通りやんか。簡単に、ダントツに突き抜けるかいな。そんなに勝負は甘いもんちゃうよ」 ―2位で上を目指す方が心理的にはいいか。 「それは相手がおるからな。相手も勝っていったら、なかなかそんな上立たれへんし。これから一つ一つ貯金の積み重ねやろ。(試合数が)半分以上あるわけやから、90弱ぐらいあるわけやから。それにはオールスターまでにある程度の形をな、形というか、みんなが去年に近いぐらい役割をできるかどうかやろな」 ―ゲラが戻ってた。最初の使い所は? 「分かれへん分かれへん。(ベンチ入り人数の関係で)ピッチャーを1人外さなあかんやんか。まだ決めてないよ。ブルペンの誰を外すとか」 ―交流戦を終えて、これからのやっかいなチームは? 「いや、それは分からへん。やっかいというか…。やっかいは最初に言ってた巨人やろ。いやいや、最初に言うたやんか。それはチームが変わって、メンバーも監督も変わってのあれやったから。でもどこやなしに、だから言うてるやん、混戦やって。どこというあれじゃないよ」 ―21日先発の西勇は今年はいい状態をキープしている。 「今一番いいしなあ」 ―監督通算700勝まであと2勝。 「あと2なん?700。まあ別に、別にそんなんええわ」 ―森下の姿勢は見えた。 「いや、だから結局なあ、半信半疑でやっても良くならんよ。言うたからって、すぐにヒットとかホームランが出るとか、そういうんじゃない。これは継続やからな。毎日バッティング練習をしてな。試行錯誤して悩みながらやってたらあかんよ。これと思ったことをやればええのに。だから今日でも簡単に軽く打っとるから水口(打撃コーチ)に言うたんよ。『普通に振れ!』って。そんなん半信半疑でやってたら良くなるわけないやん。これをやろうと思ったら、それを突き通したらええだけの話やん。ええとか悪いとかの話やない。良くないんやから、あんなスイング。そういうことやろ、あのスイングを10人に聞いたら、10人ともええスイングて言うやつおらへんよ、はっきり言うて。悪くなったのを直すのは、なかなか大変よ、そら。当たり前やん。極端にやらんと。明日からのゲームのためじゃないやん、あいつが長いこと野球をするためやからさ。それをどう自分が思ってやるかやろうな。まだ半信半疑で打席に立つようじゃあかんわな。打席に立ったら、あいつにも言うたけど、来たボールを打つだけやないか。悩んで打てる問題じゃないやん。吹っ切れて打たんと」