【マツダファンの悲報と希望】突如発表されたMazda6生産終了のお知らせと、ソフトウェアデファインドビークル時代の展望
まずは聞いてください。2024年1月12日、日経デジタル版に「マツダ、トヨタと車載システム共通化 開発コスト8割減」というニュースが掲載されました。この記事は有料会員向けのものですが、ワタシはやっと表面化したか? という程度の感想。なんの驚きもないのでした。だって、先に触れた合意書があるのですから。
そもそも自動車に搭載されるコンピュータ、各種のセンサー、それらを統括制御するプラットフォームって、サプライヤーが同じならそんなに中身は変わりません。むしろ、同じ開発過程を各社バラバラにこなしていては時間もマンパワーも追いつきません。なんせ自動車業界は100年に1度の変革期にあるのですから。
ならばアライアンス効果じゃありませんけど、同じ拠点に皆の力を集約し開発しちゃえばコスト削減となり、会社の体力も株主配当も増やせます。あとはそれぞれ持ち帰り最適化。例えプラットフォームを共有しても各ブランド独自の味わいになります。
さらにこの後に待ち受ける先の課題も考えて見ましょう。ラスベガスで開催された「CES2024」に注目していた方は既にご存じでしょうが、今後はソフトウェアデファインドビークル(SDV)がデフォルトになっていきます。
イーロン・マスク氏率いるテスラがその道筋をつけたといわれますが、簡単にいうとIoT家電と一緒。クルマ本体は古くなっても通信機能でソフトウェアを適時アップデートする時代に変わります。パソコンやスマホが時系列にスキルアップする時代ですから、それがクルマに置き換わっても何ら不思議はありません。
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余談ながら、スバルで三眼アイサイトを開発したキーマンが群馬を出て富士の裾野に転籍したとかしないとか。いまは総力戦で新たな時代へと挑むべきタイミング。互いの資産をフルに活用し新たな時代に挑んでいきましょう。クルマはこれからも進化を続けますよ! Text:Seiichi Norishige
教重 誠一