ハースF1の小松礼雄代表＆オリバー・ベアマン

　マネーグラム・ハースF1チームは7月4日（木）、2025年シーズンにオリバー・ベアマンを起用することを正式に発表した。 【写真】左からハースF1の小松礼雄代表、オリバー・ベアマン、チームオーナーのジーン・ハース 　ベアマンは現在19歳で、フェラーリのドライバー育成プログラム『フェラーリドライバーアカデミー（FDA）』の一員だ。昨年はハースから2度フリー走行に参加し、シーズン終了後にアブダビで行われたテストでもハースのマシンをドライブした経験を持っている。 　今年はFIA F2で2年目のシーズンを過ごす一方で、F1ではフェラーリとハースのリザーブドライバーに就任した。ベアマンは、第2戦サウジアラビアGPで虫垂炎によりグランプリを欠場することになったカルロス・サインツの代役としてF1デビューを果たし7位に入賞。その後はエミリア・ロマーニャGPとスペインGPでもフリー走行に参加しており、この週末も母国イギリスでFP1を走る予定だ。 　小松代表は、昨年のフリー走行でベアマンを起用した際に「非の打ち所がない」と高く評価していた。そのベアマンの正式な起用について、次のようにコメントした。 「オリバー・ベアマンのような才能ある若手ドライバーに、F1での初のフルタイムシートを与えることができるのは素晴らしいことです。彼はフェラーリドライバーアカデミーの指導の下、驚くほど成熟したドライバーとなり、サウジアラビアGPに出場するために土壇場で招集されたとき、世界中がそれを目の当たりにしました。オリバーはその任務への準備が十二分に整っていることを証明し、僕たちは過去2シーズンのFP1で彼をハースのマシンで走らせたことでそれを実感しました」 「僕たちは彼をドライバーとしてさらに成長させ、クルマの内外を問わず、彼の才能から恩恵を受けることを楽しみにしています。オリバーは素晴らしい男で、FP1に参加する週末に合流することはチームにとって非常に歓迎すべきことです。この関係が長期的なものになることが分かった今、関係者全員にとってポジティブなことです」 　また、ハースF1のチームオーナーであるジーン・ハースも、ベアマンがどのように成長していくのかを楽しみにしていると語った。 「オリバー・ベアマンにF1でフルタイムのドライブをする機会を与えられたことをうれしく思う。サウジアラビアで示したものだけでなく、チームとの関係を発展させた時間を通じても、間違いなく彼は素晴らしいルーキーだ。彼がドライバーとしてどのように成長していくのか、個人的に楽しみにしている。来シーズン、そしてそれ以降も、彼がマネーグラム・ハースF1チームのために力を発揮してくれることが楽しみだ」 「チームにとってエキサイティングな時期だ。オリバーとの契約は、我々が最高のレベルで戦い続けるために、コース内外で才能あるドライバーへの投資を続けることを示している」 　なおハースは2025年のドライバーラインアップについて、「若手ドライバーと経験のあるドライバーのペア」を起用すると小松代表が明言しているが、今回はベアマンの発表のみにとどまった。 [オートスポーツweb 2024年07月04日]