愛煙家歴30年の私。妻から「タバコをやめていれば車が買えた」と言われましたが、例えば「1日1箱」から「2日に1箱」に減らしていれば車が買えたのでしょうか?
タバコを吸うことを日々の楽しみにされている方もいるのではないでしょうか。しかし、家計におけるタバコへの支出は、増税の影響もあって年々大きくなっています。なかには、節約のためにタバコをやめてほしいと家族に頼まれている方もいるかもしれません。もしタバコを吸わなかったら、どの程度節約できていたのでしょうか。 当記事では、タバコ価格の推移やタバコの家計における支出額、減煙した場合の節約効果について解説します。
タバコ価格の推移
まずは、タバコ価格の推移を確認しておきましょう。例として、人気商品であるタバコAの価格の推移を以下の表1にまとめました。 表1
※参考資料を基に筆者作成 タバコAは2006年当時と比較すると、2024年現在は2倍の価格になっていることが分かります。このようにタバコが値上げされる主な理由は、たばこ税が増税されているためです。タバコを購入する場合には消費税に加えてたばこ税を支払わなければならず、日本たばこ産業株式会社(JT)によると「税負担率は6割にも達するなど、たばこは、わが国でも最も税負担率の重い商品のひとつ」とされています。今後もたばこ税が増税される可能性もあり、その場合にはタバコ価格のさらなる上昇は避けられません。
1日1箱吸うと年間「19万円~22万円程度」のコストがかかる
タバコを1日1箱吸うと、年間でいくらのコストがかかるでしょうか。520円・580円・600円で販売されている銘柄のタバコを例に、1日1箱吸う方の年間コストを以下の表2にまとめてみました。 表2
※2024年11月22日現在のタバコ価格を基に筆者作成 1日1箱吸うと年間で19万円~22万円程度のコストが発生していることが分かります。このように年間総額で見ると、家計へのインパクトも大きく感じるのではないでしょうか。
30年間吸い続けると「570万円~660万円程度」の出費
次に、もし30年間毎日タバコを1箱吸い続けた場合には、合計でいくらのコストがかかるのでしょうか。同様の3つの価格のタバコの銘柄で、累計のコストを計算してみました。 表3