ダイハツ不正問題による出荷停止で納車されない! 不安な状況でユーザーはどうするべきか
「下取り車の車検切れ」はどうするか
さらに「下取り車の車検切れ」という問題もある。例えば「1月に納車を約束していたが、オーダーカットとなって新車が入手できなくなった。しかし下取り車の車検が1か月後の2月に切れる。すぐにほかの新車を契約しても納車は数か月先になってしまう。本来なら、車検を通さずにすむはずだったが、急遽、車検を通すことになってしまった」というケースだ。 これに関しても複数のセールスマンに訊ねたが、はっきりした回答は得られなかった。ただしトヨタセールスマンの一人は「別の取扱車を契約してくれるなら、うちの負担で車検を通すことになるだろう」とコメントした。
すでに出荷済みの車はどうなるか
ここまで説明したのは「出荷前の契約」についてだが、すでに出荷済みの場合は事情が違ってくる。ダイハツは「すでに出荷済のクルマについての対応は販売店に任せる」とのこと。トヨタやスバルも同様の判断となりそうだ。このケースでは注文したクルマが販売店に届いている(もしくは届く予定)なので「不正は発覚したが、安全性には問題がない。だからこのまま買ってください!」などといってくるとみていい。 その際、すでに契約が終わっているが「お詫びということで支払い額の減額(値引き)に応じたり、付属品の無料サービスをつけたりすることもある」とのこと。ただし、その額は数万円程度といわれている。ちなみに、あまりに無茶な金額を請求した場合は「応じられない」と拒否してくるだろう。
すでにナンバーを取得した車はどうなるか
販売店にとって深刻なのは、不正の対象となっているクルマを陸運支局に登録(車両ナンバーを取得)してしまった場合だ。通常なら登録後のキャンセルは「すでにお客様のクルマなので応じられない」と拒否してくる。しかし、今回のケースではユーザーが「安全性の確認ができていないクルマには乗りたくない。購入をキャンセルする」などと申し出てくると、不正が原因となっているため、ほとんどの販売店が「登録後であっても無条件でキャンセルを受ける。当然ながら申込金などは全額、返金する」としてくるだろう。ただし『乗っても問題はない』ことを説明してなんとか引き取ってもらえるようにする」とするセールスマンも多かった。このケースでもお詫びということで支払い総額の減額や付属品の無料サービスに応じる可能性が高い。 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。