来季の女子シード選手51人の平均年齢は26.1歳で最年少 堀琴音は0.35pt差で涙
<大王製紙エリエールレディス 最終日◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71> 平均258ヤード! 櫻井心那のぶっ飛び最新スイング【動画】 最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は今季の優勝者やメルセデス・ランキング(以下、MR)上位者ら40人の限られたフィールド。今大会をもって来季のシード権争いに決着がついた。日本女子プロゴルフ協会の定めでは、MR上位50位までと当該年度の優勝、公式戦競技の複数年シードの権利を行使した選手を“シード選手”としている。現状では来季51人のシード選手が決まった。 今大会は毎年のようにシード権争いのドラマが起こってきた。今年はMR50位で迎えた濱田茉優が予選落ち。3位タイで予選通過した宮田成華(MR80位)、同6位タイの堀琴音(MR55位)、同10位タイの脇元華(MR54位)の3人が“逆転”に挑んだ。 大会は3日目に悪天候により競技中止となり、54ホール競技に短縮となった。宮田が逆転シード入りするためには優勝しかなかったが、最終日「73」と崩して25位タイ。脇元は単独11位以上が最低条件だったが、「75」と崩して46位タイで終戦した。 2季連続シードを保持する堀は、意地を見せた。逆転の最低条件は単独11位以上(57ポイント)。前半はオールパー。後半に入って11番パー5でボギーとしたが、12番、16番で取り返し、最終18番ではベタピンにつけてバーディフィニッシュ、9位タイでホールアウトした。 ノルマをクリアしたかに思えたが同順位に6人が並んだことで獲得ポイントは56.25。濱田にわずか0.35ポイント届かず、MR51位。3季連続でのシード権を維持できなかった。今年の“松山決戦”ではドラマが起こることなく大会を終えた。 その結果、初シードを手にしたのは19歳の櫻井心那(MR5位)、20歳の桑木志帆(MR10位)、20歳の神谷そら(MR19位)ら12人。MR55位の小滝水音は「大東建託・いい部屋ネットレディス」で優勝を挙げており、シード選手となった。また、吉本ひかると濱田の2人がシード復帰組となる。 一方、シード権を喪失したのは堀のほか、ツアー2勝の金田久美子(MR64位)、ツアー1勝の三ヶ島かな(MR66位)、ツアー5勝の渡邉彩香(MR71位)ら15人。MR51位から55位の選手にはQTを受けずに来季の前半戦出場権が与えられる。56位以下の選手は最終QTから来季の出場権獲得を目指す。三ヶ島は2021年「JLPGAチャンピオンシップリコーカップ」優勝で手にした3年シードを保持しており、行使すればシード復帰となる。 シード継続選手では41歳の全美貞(MR44位)が18シーズン連続18回目で最年長&最多回数を更新。日本勢では11月22日に38歳となる藤田さいき(MR30位)が最年長で3シーズン連続15回目の獲得。最多回数としては37歳の上田桃子が10シーズン連続16回目を決めた。日本勢の連続記録では菊地絵理香と穴井詩の11シーズンに伸ばした。その一方で川崎春花や尾関彩美悠と同じ2003年度生まれのいわゆるダイヤモンド世代の櫻井や神谷が初シードを獲得。来季のシード選手の平均年齢は26.1歳。2020-21年シーズンの26.3歳を更新する最年少となった。 【初シード】 (大王製紙エリエールレディス終了時) 5位:櫻井心那 10位:桑木志帆 15位:神谷そら 21位:蛭田みな美 23位:竹田麗央 25位:仁井優花 26位:リハナ 35位:安田祐香 42位:天本ハルカ 43位:山内日菜子 45位:内田ことこ 55位:小滝水音※優勝シード 【シード復帰】 29位:吉本ひかる(3シーズンぶり2回目) 50位:濱田茉優(2シーズンぶり4回目) 【シード喪失】 51位:堀琴音 61位:西村優菜※ 62位:サイ・ペイイン 64位:金田久美子 66位:三ヶ島かな※ 71位:渡邉彩香 72位:勝みなみ※ 73位:セキ・ユウティン 78位:黄アルム 86位:大里桃子 89位:岸部桃子 97位:植竹希望 102位:小倉彩愛 110位:テレサ・ルー 113位:渋野日向子※ ※は公式戦優勝など任意の年に行使可能な複数年シード保持者 【前半戦出場権】 51位:堀琴音 52位:宮澤美咲 53位:柏原明日架 54位:浜崎未来 55位:小滝水音※優勝シード保持
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