世界食料価格指数、11月は+5.7% 1年7カ月ぶり高水準=FAO
[ロンドン 6日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)が6日発表した11月の世界食料価格指数は127.5と、2023年4月以来の水準に上昇した。植物油価格が高騰した。前年比で5.7%上昇、10月の改定値は126.9だった。 植物油価格指数は前月比7.5%、前年比で32%上昇した。東南アジアの豪雨によりパーム油生産量が予想を下回ることが懸念された。 世界的な輸入需要の高まりにより大豆油価格が上昇し、菜種油とヒマワリ油価格も上昇した。 その他の食品価格指数は下落し、穀物価格は小麦と米の価格下落により前月比2.7%下げた。また、砂糖価格も同2.4%下落した。 FAOは別の穀物報告書で、24年の世界穀物生産量予測を28億4800万トンから28億4100万トンに引き下げた。予想生産量は前年比0.6%減となるが、なお過去2番目の高水準にとどまっている。 世界の穀物利用は消費量の増加により、24/25年には0.6%増加して28億5900万トンに達する見込み。