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（ブルームバーグ）： 中国本土株のＣＳＩ300指数が10日間で35％上昇した最終局面で過去最高額の中国株を売却したヘッジファンドは、後悔することになる。ジェフ・デグラーフ氏の見方から判断すると、こう言えるだろう。

ルネサンス・マクロ・リサーチの共同創業者兼最高経営責任者（ＣＥＯ）を務めるデグラーフ氏は実際、ウォール街でキャリアを築いてきた30年余りで、長期上昇の条件がこれほど完璧に整った状態をほとんど経験したことがないと述べている。

「懐疑論、バリュエーション、刺激、モメンタム、トレンド変化」が全てそろっているとインタビューで語った。

同氏は今ではウォール街屈指の中国株強気派だ。ＣＳＩ300指数は今後１年間に50％強上昇し、6000に達すると予測している。

リーマン・ブラザーズとメリルリンチで勤務したこともあるデグラーフ氏は、インスティテューショナル・インベスター（ＩＩ）誌年次調査で2015年まで11年連続でテクニカルアナリストのトップに選ばれた実績がある。

同氏は、中国株が先月、年初来安値を記録する中で当局がここ数年で最も積極的とも言える金融緩和策を打ち出したのは偶然ではないと指摘。「政策が市場を動かすのと同様に市場も政策を動かす」と語った。

市場は現在、財政省が財政政策について説明する12日の記者会見待ちだ。

デグラーフ氏は「政策対応が自己防衛、弱さへの反応」、そしてドラギ前欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁がかつて表明したように、「中国にとって『必要なことは何でもする』瞬間になるのではないかとわれわれはみている」と述べた。

原題：Wall Street Veteran Says China Stocks Set to Surge Another 50%（抜粋）

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