横浜FMが町田に勝利(C)J.LEAGUE

【国内サッカー ニュース】20日、明治安田J1リーグ第24節、J3リーグ第22節の計16試合が行われた。

J1は9試合が行われた中、上位3チームが勝利を逃す意外な1日となった。 首位のFC町田ゼルビアは、ハリー・キューウェル監督を解任したばかりの横浜F・マリノスとの一戦に臨んだ。試合は監督交代を経て前に進もうとする横浜FMがペースを掌握。30分にはエウベルのミドルシュートが下田北斗の手に当たってPKを獲得すると、これをアンデルソン・ロペスが冷静に沈めてアウェイチームが先制に成功した。 これで勢いに乗った横浜FMは、そこから攻勢を強めていくと43分には左サイドを攻略。最後は加藤蓮のパスを天野純が押し込み、リードを広げて前半を折り返した。 後半は2点のビハインドを負った町田が前に出る。選手交代を駆使しながらチャンスを作り出していくと、85分、下田のクロスからミッチェル・デュークが頭で押し込み1点を返した。ただ、反撃はここまで。逃げ切りに成功した横浜FMが体制変更後の初戦を勝利で飾っている。 2位につけていたガンバ大阪は、ホームで湘南ベルマーレと対戦。スコアレスで折り返した後半、互いにゴールを奪えない時間が続いた中、試合を先に動かしたのは湘南だった。83分、粘り強くボールを動かした湘南は、左サイドで待っていた畑大雅が見事なシュートを突き刺し、均衡を破る先制点を奪った。 結果、これが決勝点に。最小得点差を逃げ切った湘南が勝ち点3をゲットし、今季初の3連勝で降格圏を脱出。上位追走のチャンスだったG大阪は悔しい敗戦となった。 3位のヴィッセル神戸は、ホームで名古屋グランパスと対戦すると点の取り合いになる。先に得点を奪ったのは名古屋だ。22分、マテウス・トゥーレルのトラップミスを逃さなかったパトリックが、そのままダイレクトシュートを放ちゴールイン。名古屋が先制点を手にすることに成功した。 ただ、神戸も黙っていない。33分にはジェアン・パトリッキのクロスから佐々木大樹がヘディングでゴールを奪い、すぐさま試合を振り出しに戻した。 後半はシーソーゲームとなる。54分に森島司の左CKから稲垣祥が左足でダイレクトボレーを沈めて一歩前に出たが、90分に途中出場の山内翔がドリブルを仕掛けたところからゴールを沈めて再び同点。加えて、アディショナルタイムに山川哲史のクロスを菊池流帆が豪快なヘディングシュートで沈めて神戸が逆転した。 それでも試合はこれで終わらず。90+10に稲垣がPKを沈めて3-3ドロー決着。互いに勝ち点1を分け合う結果となった。 そのほか、鹿島アントラーズがFC東京に競り勝って3位に浮上。ジュビロ磐田との下位直接対決を制した京都サンガF.C.が降格圏を抜けて17位に浮上している。 J3は7試合が開催。大宮アルディージャはFC大阪とスコアレスドローに終わった中、FC今治はAS長野パルセイロに快勝して勝ち点差を縮めることに成功した。また、3位のSC相模原の試合がなかった中、アスルクラロ沼津、ツエーゲン金沢が勝利して暫定で上位に順位を上げている。 ■7月14日開催 結果 ・J1第24節： 鹿島 2-1 FC東京 町田 1-2 横浜FM 浦和 3-4 札幌 柏 2-3 川崎F 磐田 1-2 京都 G大阪 0-1 湘南 C大阪 1-2 新潟 神戸 3-3 名古屋 福岡 0-1 東京V ・J3第22節： 福島 3-0 宮崎 長野 0-2 今治 金沢 1-0 八戸 沼津 2-1 岐阜 FC大阪 0-0 大宮 北九州 0-0 松本 鳥取 1-1 YS横浜