高橋文哉、新時代の“実写化俳優”に 山﨑賢人とは違う角度からの演技アプローチ
山﨑賢人と高橋文哉に見える共通点と相違点
山﨑と高橋はどちらも20代前半から漫画原作の実写化作品に出演し、その演技が高く評価されているが、アプローチの仕方には違いがある。山﨑はアクションシーンで作品の世界観に完全に没入することで、視聴者に「このキャラクターは彼しかいない」と思わせる説得力を持たせている。 高橋は男らしさだけでなく、かわいらしい一面や繊細な感情表現も自在に演じ分けることで、観客に「本当にこのキャラクターが存在しているかのような」リアリティを与えている。『伝説の頭 翔』や『ブルーピリオド』における彼の演技はキャラクターの内面に深く迫る表現力が光り、そのキャラクターが画面の中で生きているという実感を視聴者に抱かせる。 このように、山﨑と高橋の主人公としての説得力はそれぞれの強みと役作りへの姿勢から生まれている。山﨑がアクションと忠実なキャラクター再現で視聴者を魅了する一方で、高橋は多様な役柄に柔軟に対応し、観客に新たな主人公像を提示している。彼らの演技が高く評価されるのは、その説得力が作品全体を引き締め、視聴者を物語の世界に引き込む力があるからではないだろうか。 高橋は、今後もその表現力を磨き続け、山﨑のように幅広いジャンルでの活躍が期待される。特に、性別やキャラクターの幅を越えた役柄に挑戦し続けることで、山﨑とはまた違った、“新時代の実写化俳優”として確固たる地位を築いていくのではないだろうか。彼が今後どのような役柄に挑戦し、どのように成長していくのかますます目が離せない。 ●参照 ※ https://wwws.warnerbros.co.jp/blueperiod-moviejp/
安藤梨七