安倍派幹部“食い違い” 「どちらかが“ウソ”を…」野党追及 裏金問題…真相は?
日テレNEWS NNN
来年度予算案は、4日から参議院で実質的審議が始まりました。野党側は、安倍派幹部による政治倫理審査会での説明が食い違っていると追及しました。 ◇ 4日から参議院に舞台を移した来年度予算案の審議。野党が追及したのは… 立憲民主党 辻元代表代行 「総理ね、政倫審の焦点の一つは安倍元総理の死後、いつ誰が裏金を再開したのかでした」 1度廃止が決まった安倍派のキックバックはなぜ再開されたのか。 安倍派5人衆のひとり、西村前経済産業相は… 安倍派元事務総長 西村前経産相 「(安倍元首相の死後)8月の上旬に幹部で集まってどう対応するかということを協議をいたしましたが、その時は結論が出なかったと」 安倍氏の死後の2022年8月、安倍派幹部が行った協議でキックバックの再開について「結論は出なかった」と説明しました。 一方、塩谷座長は… 安倍派座長 塩谷元文科相 「政治活動のために継続していくしかないかなというような状況の中で終わったと思います」 キックバックを「継続していくしかない状況」でその時の協議は終わったと述べたのです。 立憲民主党 辻元代表代行 「これね、食い違っているんですよ。どっちかが“ウソ”をついているということですね」 岸田首相 「発言の食い違い等について私は判断することはできませんが、引き続きそういった点についても国民の関心事として説明が行われることが期待されると思っております」 立憲民主党 辻元代表代行 「総理が電話かけるなり、官邸に呼んで聞けばいいだけの話じゃないですか? 皆さん。やる気ないんですか? 国民はこの点、おかしいと思っていますよ。国民にかわって総理がただせと言っているんです」 岸田首相 「実態把握に向けて党として対応を考えます」 立憲民主党 辻元代表代行 「じゃあ最初から呼んで聞けばいいじゃないですか。やってくださいよ。もう1回聞きます、やったほうがいいですよ。公の場で食い違いがはっきりしたんですよ。この点、焦点です、やってください」 首相自ら発言の食い違いをただすべきと迫ったのに対し、岸田首相は… 岸田首相 「食い違いが生じたかどうかということも含めて、確認をさせていただきます」 首相の答弁の最中には、「知らないの? 知らないの? えー?」というヤジも飛びました。 岸田首相 「ですから、先ほどのご指摘の発言について食い違っているかどうかということ、判断も含めて実態把握、これに努めてまいります」 いまだ解明が進まない安倍派の裏金問題。 こうした中、4日、安倍派の元事務総長でキックバックの再開をめぐる協議にも出席していたという下村博文元文部科学相が、「私の名前も何度か出ましたので、今後政倫審が開催されるのであれば、党と相談して説明責任を果たしていきたいと考えています」と、あくまで“党と相談して”と注釈をつけ、説明責任は果たしたいとSNSに投稿しました。 野党側は引き続き、清和会の会長を務めた森喜朗元首相のほか、2728万円もの不記載があった萩生田光一前政調会長ら安倍派の幹部の政倫審出席を求める方針です。