FRBに続きECBも金融政策正常化、残された日銀の打ち手
FRBに続き、ECBも金融緩和終了に踏み切ります。残された日銀はどうするのでしょうか(写真:MaCC/PIXTA)
ECB(欧州中央銀行)は5月23日、ラガルド総裁名でホームページに「ユーロ圏の金融政策正常化」と題したブログを発表した。 そこで、資産購入プログラムによる債券買い入れ(量的金融緩和)を7~9月期の非常に早い段階で終了し、そのうえで、現在マイナス0.5%の政策金利については「7月の会合で引き上げることが可能」であり、「9月末までにゼロかゼロをわずかに上回る水準に達する可能性がある」と述べた。つまり、7~9月中に0.5%ポイント以上の利上げを実施することを事前通告した格好だ。 ECB理事会での議論を2週間後の6月9日に控えて、会合での議論を経ずに事実上の政策決定がなされ、それが総裁のブログで公表されるという異例な形で発表されたことは驚きでしかない。
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新見 未来