骨髄バンク、記者がドナー登録やってみた 「これで終わり?」想像より簡単 登録だけなら15分ほど
ドナー登録者の半数超が40代以上で、若い世代の登録が喫緊の課題となっている骨髄バンク。そもそもどこで、どんな風に登録できるのでしょうか? 記者がドナー登録をしてみました。(withnews編集部・水野梓) 【マンガ】骨髄ドナー、実際の提供方法は? 〝選ばれし勇者〟マンガで解説
55歳でドナー引退 若い世代に呼びかけ
日本骨髄バンクは、骨髄移植が必要な血液などの病気の患者と、ボランティアで登録したドナーをつないでいます。これまで、2万8千例を超える骨髄・末梢血幹細胞提供を取り扱ってきました。 バンクのドナーには現在54万人が登録していますが、半数超が40、50代です。ドナーの健康を考えて「55歳で引退」と決まっています。そのため、10年以内におよそ22万人も減ってしまう――という厳しい現状に直面しているのです。 そこでSNSなどを通じて、若い世代を中心にドナー登録を呼びかけています。 骨髄バンクがドナー登録を呼びかけていることは知っていたものの、「なんとなくうまくいっているのかな」と漠然としたイメージを持っていたので、取材を始めてとても驚きました。 移植を必要とした患者さんやドナー経験者の取材を経て、自分も役立てるなら役に立ちたい――。 そう考えるようになり、骨髄バンクや日本赤十字社の協力を得て、自身のドナー登録の流れを取材させてもらうことにしました。
献血ルームや保健所で登録可能
骨髄バンクのドナーは、全国各地の献血ルームや保健所などで登録できます。 ホームページに記載されているドナー登録受付窓口の情報を確認し、事前に問い合わせるとスムーズだといいます。 【ドナー登録 受付窓口】https://www.jmdp.or.jp/reg/reception/ 記者が訪れたのは1月下旬、東京・秋葉原の献血ルーム。東京都赤十字血液センターの広報担当者・平柳美月さんが出迎えてくれました。 アニメやサブカルチャーの発信地らしく、入り口にもアニメのグッズが展示されていたり、本棚にはずらっと漫画が並んだりしています。