櫻井翔“吉本”が神木隆之介“慎一”を追い詰めていく…家族を人質にした周到で不気味な“家族ゲーム”
FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開され、注目を集めている櫻井翔主演ドラマ「家族ゲーム」(2013年)。中盤の第6・7話では、一家の長男・慎一(神木隆之介)が狂気の家庭教師・吉本荒野(櫻井)を追い出そうと画策する様子が描かれている。(以下、ネタバレがあります) 【写真】20年以上前…「木更津キャッツアイ」時代の櫻井翔 ■吉本に固執していく慎一 「家族ゲーム」は、1981年に「第5回すばる文学賞」を受賞した本間洋平氏の小説が原作。かつて映画で松田優作が、ドラマで長渕剛や鹿賀丈史が主演を務めてきた名作を現代向けに新たに解釈し直した。「東大合格率100%の天才家庭教師!」という触れ込みの家庭教師・吉本荒野が、高校進学すら危うい沼田家次男・茂之(浦上晟周)を予測不可能なやり方で教育していく。 吉本のやり方がうまくはまり、成績が劇的に向上し始めた茂之に対し、慎一のほうは吉本を追い出そうとする一心で勉強に集中できず、成績は落ちる一方。それでも、自ら“人殺し”だと口にする狂気の男を家に出入りさせておくわけにはいかない、と吉本に関する情報を集め続けていた。 ■慎一は“家族会議”で勝負に出るが… そして第6話で慎一は“家族会議”を開く。議題は、家庭教師・吉本荒野の解雇について。慎一は、これまでに集めた証拠を並べたて、吉本荒野が“人殺し”であると訴える。 だが、吉本が一枚も二枚も上手。すでに茂之を手なずけている吉本は、不倫する父・一茂(板尾創路)、株で失敗した母・佳代子(鈴木保奈美)にもそれぞれ恩を売っており、家族会議で佳代子から「先生に続けてもらいたい」、一茂から「先生を信じよう」の言葉を引き出すことに成功した。 ■慎一の彼女にも吉野の“魔の手”が… 続く第7話では、慎一を陥れるための吉本の仕掛けがさらに巧妙化。慎一の彼女・飛鳥(北原里英)に慎一が万引きしている証拠写真を渡し、慎一とともに吉本を調べ回る立花真希(忽那汐里)にも接触する。 周到で巧妙なさまざまな仕掛けを張り巡らし、慎一を追い詰めていく吉野。一家は彼のせいで破滅へと向かうのか、あるいは彼のおかげで再生していくのか――。吉野が仕掛けていく“家族ゲーム”はますます過激化していく。 「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。11月は本作に加え、誉田哲也の小説をドラマ化した「ストロベリーナイト」(2012年)、玉木宏&綾瀬はるか&多部未華子出演の「鹿男あをによし」(2007年)、唐沢寿明が財前を、江口洋介が里見を演じた「白い巨塔」(2003年)などがラインナップされている。 ※「白い巨塔」は12月までかけて2クール分を順次無料配信予定。