韓国で人気沸騰! 話題の「レシート写真機」が福岡パルコに登場/福岡市
繊細な描写が可能なカメラが次々と登場する中、レシート写真機は画質の粗さが一つの”売り”になっている。画像データは残らず、SNSでの共有もできないレア感が価値を生んでいる。その時、その場だけ――。そんな「時代に逆行するものが、今なら受け入れられるのでは」と考えたのが、韓国での誕生のきっかけだったという。 目を大きく見せるといった「盛る」加工はもちろんできない。「映える」の逆を行く「ありのまま」が新鮮なのか、若者の支持をじわじわ集めているようだ。
「リアル」を共有する
若い世代の流行などを研究している「Z総研」が6月上旬に発表した2024年上半期のトレンドランキングでは、フランス生まれのSNS「BeReal.(ビーリアル)」が「流行(はや)ったコト・モノ」の部門で1位に輝いた。 ビーリアルはその名の通り、「ありのまま」を共有するSNS。利用者は1日に1回、ランダムに送られる通知を受けて2分以内にスマートフォンのカメラで身の回りのものなどを撮って投稿する。これができなければ、ほかの利用者の投稿は見られない。
スマホやカメラの機能が充実し、思いのままの写真を簡単に演出できるようになった一方で、”加工疲れ”があるのだろうか、「リアル」な写真にエモさを感じる若者も増えているらしい。 街なかのカフェやイベント会場で、レシート写真機を目にする機会がこれからもっと増えてくるのだろう。ありのままの写真を手に、声を弾ませる女性たちを見て、そう思った。
読売新聞