勤続30年のサラリーマン「退職金2,000万円」にかかる税金はいくら?定年後“忘れた頃に届く請求”に大慌て【FPが解説】
会社員時代は経理がやってくれていた税金の計算・支払いについて、定年後は「自己責任」で処理しなければなりません。そこで、定年後に必要な税金の支払いについて、『定年までに知らないとヤバイお金の話【最新版】』(彩図社)より詳しく見ていきましょう。著者でファイナンシャルプランナーの岡崎充輝氏が解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
定年退職後に考えなければいけない「税金」とは
私たちは「税金は収入に対してかかるもの」というイメージが強いせいか、どうしても定年後はかからないものだと思ってしまいがちです。 当然、収入が現役時代より減る以上、収入にかかる税金は少なくなります。 しかし、税金とは、それだけでしょうか? 税金とは、もともとこの国に住むために必要なコストです。 つまり収入にともなうもの以外に、この国で生活するために必要な税金というのが存在するのではないでしょうか。 そう、たとえば、固定資産税や自動車税がそれにあたります。 固定資産税はこの国で不動産を持つ者であれば、自動車税はこの国で車を所有するのであれば、必ず支払わなければなりません。収入が多かろうが少なかろうが、関係ないのです。 今現在、収入の多さにかかわらず払っている税金が年間いくらあるのか? ……これは確実に把握していく必要があるようです。 それ以外にも、税金については、知っておかなくてはいけないことがたくさんあります。 ・退職金にかかる税金について ・退職の翌年に支払う住民税について ・年金にかかる税金と確定申告について サラリーマン時代には会社の経理がやってくれていたものを、定年後は自分でやっていかなくてはいけない。 じつは、ここがかなり大きな問題です。 日本では、サラリーマンをしている限り、税金の知識がまったくなくても、正直生きていくのに困ることはありません。そのためか、我々日本人が税金について教育を受けることはまったくありません。ほとんど自主学習しなくてはいけないのです。 にもかかわらず、定年後は強制的に、自己責任で税金について管理しなくてはいけません。 定年後に皆さんが不安を感じる大きな原因は、お金がいくらかかるかも当然そうなのですが、税金について分からないという不安も大きいのではないでしょうか? それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
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