「もっと自分がボールを触るべき」J1アビスパ福岡の重見柾斗がこだわる数字 勝利のゲームも「アシスト以外いいところが見当たらない」
J1アビスパ福岡のボランチ、重見柾斗が運動量不足を課題に挙げた。センスあふれるパスが武器の23歳は攻撃のスイッチを入れる役割として日に日に存在感を高めている。 ■勝利の女神がチャント熱唱【写真】 0―1で敗れた9日のC大阪戦で随所に前線へ鋭いパスを出したが「もっと自分がボールを触るべきだったし、セカンドボールも拾うべきだった。リズムをつくらないといけないし、何かしらボールを一番多く触らないといけない」と省みた。 重見が目安にしているのが1試合あたりの走行距離だ。データスタジアムが提供するJリーグ公認のデータ「ⓒJSTATS」によると、C大阪戦は10・362キロ。チームで4番目に多いが「12キロはいかないといけない」と自分に厳しい。今季二つ目のアシストをマークした3日の柏戦も、チームトップの10・997キロを記録しながら「自分の中ではアシスト以外いいところが見当たらない。スプリントも9回と良くなかった」と満足しなかった。 「もっと相手に寄せるところや、スライドする部分を突き詰めていかないと」と柏戦後に語っていた課題がC大阪戦の失点シーンでも出てしまった点も反省する。「最後自分がシュートブロックできたところで寄せきれなかった。そういう小さいことが敗戦につながった」と振り返った。 プロとして1年目の今季、リーグ戦で総走行距離が12キロを超えたのは、3月1日のアウェー横浜M戦(12・905キロ)と4月3日のホーム鹿島戦(12・262キロ)の2回。どちらもチームは1―0で勝利を収めた。春先と同じくらい気候は穏やかになっている。残り2試合はノルマを達成しつつ、プレーの質も高めていくつもりだ。(末継智章)
西日本新聞社