右手首の手術後に鎮静剤投与で低酸素脳症になり死亡『適切な対応怠った』遺族が大学病院側を提訴「どれだけ親父の無念をはらせるか」
2019年に大阪市立大学学病院で当時79歳の男性が手術後に鎮静剤の投与を受け低酸素脳症になった医療事故で、男性の長男らが損害賠償を求め病院側を提訴しました。 訴状によりますと、2019年に大阪市立大学病院で右手首の骨折手術を受けた当時79歳の男性は、鎮静剤の投与を受けたということです。その後、男性は容体が急変し一時心肺停止に、低酸素脳症となりその後も意識不明の状態が続き、去年7月に死亡しました。 病院では、当時、男性に心拍などを測る機器が繋がれておらず、医師が看護師に“多めに投薬したこと”を説明していなかったことから発見が遅れたということです。 男性の長男(55)らは29日、『当時、適切な対応を怠ったために医療事故が発生し、男性が意識不明の後遺障害を負った』などとして、大学病院側に対し約1億5000万円の損害賠償などを求めて、大阪地裁に提訴しました。 男性の遺族はMBSの取材に対して、「どれだけ親父の無念をはらせるか。真摯な謝罪をもらいたいですね」などと答えています。