東京のスーパーで好評「奇跡のぶなしめじ」能登半島地震を生き延びたキノコ 長野県庁で“限定販売” 食堂で特別メニューも
能登半島地震を生き延びたキノコです。長野県飯綱町のキノコ生産会社は被災した能登工場で生き残ったものを「奇跡のぶなしめじ」と名付けて、販売しています。9月17日から3日間は県庁食堂で特別メニューが提供されます。 【動画で見る】東京のスーパーで好評「奇跡のぶなしめじ」能登半島地震を生き延びたキノコ 長野県庁で“限定販売” 食堂で特別メニューも 県庁食堂のランチの時間。17日の特別メニューはキノコをたっぷりと使ったカレーです。 キノコ入りカレーを食べた人: 「おいしいです」 「結構大きくて食べ応えがあり、いいアクセントになってる」 食べ応えがあるという大きなキノコは「奇跡のぶなしめじ」。能登半島地震を生き延び商品化したものです。 今年、元日に発生した能登半島地震。飯綱町に本社を置くキノコ生産会社ミスズライフの能登工場も被災。ブナシメジを培養・生育する瓶約280万本が散乱するなどの被害があり、生産がストップしました。ただ、120万本は「菌糸」が生きていました。 ミスズライフ生産本部・小林光一本部長(当時): 「震災を耐え抜いたと、その中でもキノコは生きていましたと、何か被災した皆さんに少しでも力になったり、励みになればいいなと」 その後、「復活プロジェクト」を立ち上げ、生き残った菌糸を飯綱工場に持ち帰り培養を進めました。すると、長期培養で大きくなり、うまみ成分であるグルタミン酸やアラニンも通常の1.5倍含まれていることが分かりました。 震災を生き延び、さらにうまみも増す「奇跡のぶなしめじ」と名付けて売り出すことを決めました。 ミスズライフ生産本部・小林光一本部長(当時): 「生き物の生命力はすごいんだなというのを改めて感じたところです」
すでに東京のスーパーなどで販売が始まっていて、好評だという「奇跡のぶなしめじ」。 17日から3日間は県庁食堂で特別メニューとして提供されます。初日の17日はカレー、18日と19日はとんかつや鶏肉と合わせたメニューを予定していて1日50食限定だということです。 キノコ入りカレーを食べた人: 「がっつりしていて、味がはっきりしていておいしい」 「大きな地震があって被災された方もいるので、直接支援できないがこういう形で応援できたら」 ミスズライフ企画・広報室・北浦舜さん: 「食べて少しでも能登のことを思い出す、忘れないでいただけるのであればうれしい」 ミスズライフの担当者: 「1月の能登半島地震をしぶとく生き延びた『奇跡のぶなしめじ』本日限りの限定販売です」 夕方からは県庁で販売会も行われました。今のところ県内では売っておらずこちらも「限定販売」。多くの人が買い求めていました。 購入した人: 「すごく立派でなかなか普通のスーパーでは手に入らない。バター炒めか煮付けにして食べたい。食べ応えあると思う」 売り上げの一部は義援金として被災地に寄付するということです。
長野放送