公金3000円を窃取、消防副士長を懲戒免職 備北地区消防組合
備北地区消防組合(広島県三次市)は19日、同県庄原市高野町の庄原消防署高野出張所で保管する郵便切手代の通信運搬費3千円を窃取したとして、同出張所の消防副士長男性(30)を同日付で懲戒免職にしたと発表した。管理監督責任として、松田吉弘消防長と同消防署の亀山勝署長を訓告とした。 同組合によると、高野出張所は10人態勢。7月12日、鍵付きロッカーで保管していた通信運搬費のうち3千円の紛失が判明し、同19日に庄原署へ被害届を出した。同署が出張所職員に任意で事情を聴き、8月28日に消防副士長男性が窃取を認めた。同署によると窃盗容疑で書類送検済みという。 同組合の説明では通信運搬費は年間4千円。男性を除く数人の当直責任者が鍵や帳簿の管理を担当しており、紛失に気づいた。男性は鍵の保管場所を偶然知り、2023年7月ごろから複数回窃取して生活費に充て、月末に現金を戻す行為を繰り返していたという。今回の3千円は返済した。
中国新聞社