推定22億円!「ストラディバリウス」と「宇宙」の深すぎる関係 「地球と銀河」偶然から生まれた“数々の奇跡”とは?
ほんの100年ほど前までは、この天の川銀河が宇宙のすべてでした。しかし、20世紀、ハッブルが天の川銀河の外にある銀河を発見し、天の川銀河は数ある銀河の1つにすぎないことが暴かれました。 このようにして、天の川の正体を探る試みは、人類の宇宙観を大きく広げてきたのです。 ■銀河にも「ご近所づきあい」がある 天の川銀河には約2000億個の恒星があり、渦を巻くようにきれいに並んでいます。太陽系は天の川銀河の中心から外れたところにあります。
天の川銀河の大きさが首都圏くらいで、その中心が東京駅にあるとすると、太陽系の位置は、群馬・栃木・茨城の南部あたりになります。都心からやや離れたところというイメージですね。 天の川銀河から辺りを見渡してみると、宇宙にはたくさんの銀河があることがわかります。銀河と銀河がある程度近くにある場合、重力でつながりあって集団をつくるのです。 銀河同士で、ご近所づきあいのようなつながりがあるということです。 銀河の数が少ないものを「銀河群」、多いものを「銀河団」といいます。
天の川銀河は、50個以上の銀河が集まる「局所銀河群」という銀河群に所属しています。 ちなみに、局所銀河群のお隣には「おとめ座銀河団」があって、そこには3000個以上の銀河が集まっています。お隣さんのグループは、ずいぶんと大所帯ですね。 もっと遠く離れてみると、銀河群や銀河団が連なって「超銀河団」を形成していることがわかります。私たちの「局所銀河群」は、お隣の「おとめ座銀河団」と一緒に、「局所超銀河団」という超銀河団に所属しています。
この局所超銀河団は、その100倍大きな「ラニアケア超銀河団」に含まれています。 さらに離れて、宇宙全体が見渡せるところまで行ってみましょう。 無数の銀河は宇宙全体にバラバラに散らばっているわけでなく、特徴的な形をつくっていることに気づきます。宇宙では、銀河団や超銀河団のように銀河が集まっている部分と、銀河がまったくない部分に分かれています。 まるで都市部と山間部のように、宇宙には銀河の密集地と過疎地があるのです。