未来を知るチャイク・オコンクォ“タイ”がオーエン・マッケン“ギャヴィン”へ説得を試みる<「ラ・ブレア」シーズン3>
オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中の海外ドラマ「ラ・ブレア」シーズン3(※シーズン1&2も配信中)。第3話では、2021年のロサンゼルスでタイ(チャイク・オコンクォ)がギャヴィン(オーエン・マッケン)を説得する様子が描かれた。本記事では、考察を踏まえながら第3話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】必死に仲間を助けようとするザイラ・ゴレッキ“イジー” ■「ラ・ブレア」とは 本作は、突如現れた巨大な陥没穴の先に広がる紀元前1万年前の世界を舞台にした、アメリカ発祥のSF超大作。陥没穴によって引き裂かれてしまった家族が元の世界で再会するため、予測不能なサバイバル劇が繰り広げられる。 シーズン1は、アメリカにおける18~49歳の視聴者数で2021年秋ドラマNo.1を記録。そんな本作の脚本・製作を務めるのは、犯罪捜査ドラマ「THE MENTALIST/メンタリスト」や「NCIS:ニューオーリンズ」で脚本を務めたデヴィッド・アッペルバウム。 ファイナルシーズンとなるシーズン3では、生存者たちが協力し合いながら様々な脅威と戦っていくうちに、登場人物たちは陥没穴に関する恐ろしい事実を知ることになる――。 キャストには、陥没穴の中に落ちてしまったハリス家の母親・イヴ役をドラマ「ザ・フォロイング」シリーズに出演したナタリー・ジーが演じる。父親のギャヴィン役は、映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」のドク役や、ドラマ「ナイトシフト 真夜中の救命医」で主演を務めたベテラン俳優のオーエン・マッケンが務める。 また、ハリス家の長男・ジョシュ役には、TikTokerとしても活動する新進気鋭の俳優ジャック・マーティンが、長女・イジー役には、作中での義足姿が注目を集めた新人俳優ザイラ・ゴレッキが抜擢。 その他にも、ギャヴィンの友人で空軍パイロットのリーヴァイ役を、ドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」で医師役を演じた名門スタンフォード大卒の俳優ニコラス・ゴンザレスが務め、娘と一緒に穴に落ちた医師のサム役を、ドラマ「シカゴ P.D.」など数多くの作品に出演するジョン・セダが演じている。 ■ギャヴィンの驚きの真実が明かされる… 紀元前1万年では、ギャヴィン(オーエン・マッケン)、サム(ジョン・セダ)、スコット(ロハン・ミルチャンダニー)の3人が、ラデラ空軍基地へ行く方法について作戦を立てていた。マヤ・シュミットに会いに行くだけでなく、イヴ(ナタリー・ジー)やリーヴァイ(ニコラス・ゴンザレス)、ペトラの救出もミッションだが、まずはギャヴィンとサムが偵察に行くことに。 しかし道中で、ギャヴィンとサムは軍人に捕らえられてしまう。そんな中、ピンチを迎えた2人を偶然助けた相手こそがマヤ・シュミットだった。3人は軍用ヘリから身を隠す。イヴ探しの手掛かりはマヤだと聞いていたギャヴィンは、マヤにイヴについて尋ねるも、何も知らない様子…。 するとマヤはこれまでの出来事について語り始めた。政府は兵器化のため基地でタイムトラベル実験をおこなっていたのだが、その役目を終えた者の記憶を消すのがマヤの役割だった。ギャヴィンは他でもない、マヤによって記憶を消された被害者の一人だったのだ。マヤはこの危険なプロジェクト内容を暴露しようとしたが、その前に捕まり娘のペトラと共に監禁されてしまうことに。そして2人は逃亡をはかったものの、途中ではぐれてしまったのだという。 マヤは“ギャヴィンの記憶の中にイヴに関することが残っているかもしれない”と考え、ギャヴィンの記憶を取り戻すための薬を作って飲ませた。すると、ギャヴィンの記憶が断片的に出現。“二重のオーロラ”と“金庫”、そして金庫の中にあった“マイクロチップ”。サムは、通信相手の目的はマイクロチップではないかと予想するのだった――。 ■2021年の世界で元妻との関係修復に奮闘するタイ 一方、2021年のロサンゼルスで、タイはサムとともにギャヴィンに会いに行き、これから起こる出来事について話した。ギャヴィンは量子物理学の極秘プロジェクトに携わっていたことから、タイは“陥没穴が発生する前に力を貸してほしい”と粘る。 しかしギャヴィンはプロジェクトについて“記憶にない”の一点張りで、トイレに行くふりをして立ち去ってしまう。実は、ギャヴィンはマヤによって記憶を消されていたのだ…。タイはその後、ギャヴィンを捜す合間を縫って元妻のソフィーに会いに行く。 タイは以前自分の癌が理由で離婚を切り出しており、ソフィーは「もう会いたくない」とタイを許していない様子だった。タイはソフィーに謝り続けるが受け入れられず、タイは去り行くソフィーに「今夜君は過ちを犯す」と忠告する。 その後タイは無事ギャヴィンを見つけ、自身の後悔している出来事について語り出す。タイは以前、酒と薬物に浸っていたソフィーに対し、自らの癌を理由に離婚を切り出したのだった。 離婚成立後もソフィーは断酒しようとしており、その日も断酒会に出席する予定だった。未来を知るタイは、この後ソフィーが断酒会で失敗し、酒に酔って若い家族の乗った車に衝突してしまうことを知っている。しかし自分の説得に応じないソフィーには何を言っても無駄だと諦めてしまった…。タイは自らの後悔を示し、ギャヴィンに「君の家族を取り戻すためだぞ」と説得するのだった。 すると断酒会に同じアルコール依存者としてギャヴィンが現れ、“助けてくれる人を信じるのが大切だ”とソフィーに伝える。その結果タイはソフィーと会話することに成功し、2人は和解しそれぞれの道を歩むことになる。 この出来事がきっかけでギャヴィンもタイを信じ、基地に入る方法を一緒に見つけるため、作戦会議を行うことに。そして3人が車で移動を始める中、謎の女性が運転する1台の車が後を付けていくのだった――。 ■通信相手の狙いはギャヴィンが持っているマイクロチップ? 同話では、ギャヴィンがイヴを取り戻すためのヒントになるかもしれないマヤ・シュミットとの接触に成功。記憶を奪ったのはマヤ本人だということがわかり、怒りに震えるギャヴィンだったが、マヤによって再び記憶が蘇ったギャヴィンは“マイクロチップ”が手掛かりだということを思い出した。 ギャヴィンの記憶の中では彼自身がマイクロチップを盗んでいたため、おそらく通信相手はマイクロチップを手に入れるために、イヴを餌にしてギャヴィンを呼び出したのではないだろうか。しかしギャヴィンは現在マイクロチップがどこにあるのかわかっていないため、ギャヴィンがマイクロチップを持っていないとわかれば、ギャヴィンとイヴの命が危ないかもしれない。 また第3話ラストで、ギャヴィンたちを尾行している女性も気になるところだ。もしかしたら、ギャヴィンたちの行動を監視するために、現代に送り込まれたスパイの可能性もある。果たして基地にたどり着くまでに、どのような展開が待っているのだろうか。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部