利用客や職員らがねぎらい 勇退した大阪環状線103系とは
運行終了後は運転士や検修スタッフの出迎え
森ノ宮支所では、運転士や検修スタッフなどが入庫してきた103系をお出迎え。「大阪環状線で48年間 みんなをはこんでくれてありがとう」という大きな横断幕を持ったスタッフも。最新車両・323系の隣にゆっくりと進み、車庫内の所定位置に停車すると、大きな拍手が沸き起こった。 なお、今回引退したオレンジ色の103系は、黄緑色の103系とともに11月3~6日までの間、京都鉄道博物館で展示されることが決定。同館には103系の第1号車である、クハ103-1号車も保存されている。また、JR西日本の103系は徐々に数を減らしているものの、関西本線や和田岬線、播但線などに現在も残っており、しばらくは活躍が見られるそうだ。昭和の香りあふれる103系の今後にエールを送りたい。 (文/伊原薫/鉄道ライター) ■伊原薫(いはら・かおる)大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。