ブックサンタになろう 函館市と北斗市の書店7店舗で受け付け
NPO法人チャリティーサンタ(東京)は、全国の書店と連携し、さまざまな事情や困難を抱える子どもに誰もが本をプレゼントできる「ブックサンタ」のプロジェクトを行っている。「あなたも誰かのサンタクロース」を合言葉に、購入者が自由に選んだ思い入れのある本が、書店と同法人を通じ子どもへ贈られる。道南では7店舗が参加しており、12月25日まで寄付を受け付けている。
同法人は、大変な境遇にいる全国の18歳までの子どもに本を届けようと、2017年に活動をスタート。取り組みに賛同する書店が年々増え、2023年度は全国で12万7442冊、函館市内では191冊が集まった。 希望者はレジで店員に寄付の旨を伝え会計し、店舗が本を預かると、オリジナルステッカーとサンクスレターを受け取る。また、幼児向けの絵本が多く小学生向けの本が不足し、「どんな本を寄付したらいいかわからない」という声も多かったことから、出版社の協力の下、本選びの参考になる小学生向け推薦図書リストも売場に用意している。 函館では、函館栄好堂丸井今井店(本町、丸井今井函館店6階)、函館蔦屋書店(石川町)、文教堂書店函館昭和店(昭和1、昭和タウンプラザ内)、くまざわ書店函館ポールスター店(港町1、ポールスターショッピングセンター1階)、三省堂書店函館営業所川原店(川原町)、文教堂湯ノ川店(湯川町1、コープさっぽろ湯川店2階)が参加。北斗市では未来屋書店上磯(七重浜4、イオン上磯店1階)が参加している。 このうち、文教堂湯ノ川店(星見呈店長)は10月中旬からブックサンタをPRする売り場を展開。飾り付けに工夫を凝らしたほか、寄付のあった本はレジ内にディスプレーしている。売場を作った児童書担当の池田龍介さん(36)は「子どもたちの未来のために寄付をして、サンタになってみませんか」と呼び掛けている。
函館新聞デジタル