元キック王者の緑川創 ボクシング転向2戦目で初のTKO勝ち 次戦はA級で日本ランカー戦も視野
◇プロボクシング72・0キロ契約6回戦 緑川創(EBISU K’sBOX)《TKO4回1分31秒》為田真生(ワールド日立)(2024年12月31日 東京・大田区総合体育館) 元キックボクシング・ウエルター級王者の緑川創(38=EBISU K’sBOX)がプロボクシング転向2戦目で4回TKO勝ちし2連勝を飾った。 39歳為田との打ち合いにも押し負けず、立ち上がりから上下に打ち分けると、2回終盤には強烈な右をヒット。4回には連打を浴びせたところで相手のダメージを考慮し、レフェリーが試合をストップ。初のKO勝ちに「すっきり倒したかったが、完封はしたつもり。少しはボクシングも上達したかな」と汗を拭った。 キック時代83戦56勝25KO17敗10分けの戦績を誇り、今年10月のデビュー戦で大差判定勝ち。一方で中国人選手相手に苦戦したことを明かし、以降は近距離での戦い方などをボクシング仕様に近づけた。この日は序盤に痛めた右拳をかばいながら勝利を手にするなど、ベテラン格闘家としての経験も生かした。 同ジムの加山利治会長は来年の2、3月ごろにA級(8回戦)での次戦を予定し、日本ランカーとの試合も見据えているという。25年の日本ランキング入りを目指す緑川は「自分はデビューしたばかりだが若くない。中年ならではの老獪なボクシングを見せていきたい」と力を込めた。