「息を吐くように嘘をつく」野党から厳しい声 自民党派閥の裏金事件、田畑裕明議員が弁明 政倫審
立憲民主党 中谷一馬 議員 「弁明された通り68万円が正確な額じゃないかと思うんですけども、資料をなぜ44万円で出してこられたんでしょうか?」 田畑裕明 議員 「今手元に持ってございませんが、誤提出というか、誤った提出ということで先ほど申しましたことが真実でございます。失礼いたしました」 立憲民主党 中谷一馬 議員 「国会をばかにしているのかなと思って、私は非常に不快な思いを致しましたので付言をさせていただきます」 また、中谷議員は田畑議員が政治資金パーティーの案内状に設けた「ご入金のみ」の記載が、専門家から違法な寄付の呼びかけに当たると指摘を受けた問題について質問しました。 今年6月に予定されていたパーティーは中止となりましたが、パーティー券を購入した知人から返金がされていないとの連絡があったことについて質しました。 立憲民主党 中谷一馬 議員 「半年間も返金がされていない状況は、説明と現状内容があまりにも食い違っているのではないかと思います」 田畑裕明 議員 「ご指摘をまず受け止めさせていただきたい。1つ1つ返金の手続きをしているというふうには私も事務所の秘書と一緒にやり、確認をしていたところだが、今当該の方にまだ戻っていないというのであれば、急ぎ確認をしたい。今答えられるのはそういう状況」 ■党員の無断・架空登録問題も追及 さらに、中谷議員は田畑議員の党員の無断・架空登録問題についても追及しました。 田畑議員をめぐっては、ことし10月2日に支援者と交わした電話の音声データから支援者が勤める企業の従業員名簿をもとに、田畑議員が本人に無断で自民党員に登録し、支援企業から集めた「献金」を党費の支払いに充てていた疑惑が浮上しました。 11月29日の記者会見では、事務所が管理する党員701人のうち無断または架空登録が262人あったことを認め、党費は亡くなった親族と父親が支払っていたと主張しました。 立憲民主党 中谷一馬 議員 「チューリップテレビが入手した田畑議員が支援者に電話した時の音声データでは、幽霊党員に関する口裏合わせの依頼と企業献金の流用に関する件を明確に説明されているが、スキーム通りに党員登録をしていたならば、支出欄に党費の記載がない状況は新たな不記載であり、政治資金規正法違反の疑いもあり、自民党が必死に残そうとしている企業団体献金が不正の温床になっているのではないか」 田畑裕明 議員 「この件についても地元で説明の記者会見も行った。企業献金を党費に充てていたということはございません。私自身も発言が軽率であったわけで、外部の専門家に調査していただき、該当の担当の職員にもヒアリングをし、当事務所でそのようなオペレーションとか、資金の移動というのは全く行っていないことを確認して、会見で説明させていただいたので、不記載ということはございません」 立憲民主党 中谷一馬 議員 「党費262人分は50万から100万。このような金額を肩代わりし続けるということは誰が信じるのかと、厳しい意見が報じられているが、この説明に嘘はないと国民に誓えますか?」 田畑裕明 議員 「私が会見で説明した通りでございます」 立憲民主党 中谷一馬 議員 「音声データでは対外的には、おじが党費の肩代わりをしたことにしようと話していますが、まさにその筋書きの通りの説明をしている田畑議員の主張に極めて疑念を持っていますが、何か主張を裏付けられるような証拠や根拠はありますか?」 田畑裕明 議員 「口裏合わせだと思われるような言動をとったことにつきましては誠に申し訳なく、不信感を与えたことについては説明をさせていただいたところでございます。しっかり信頼回復のために職務にまい進させていただきたい」 立憲民主党 中谷一馬 議員 「チューリップテレビの毛田千代丸キャスターからも根拠があるのかと問われた際に、根拠はない旨を述べられていましたが、親族の方は、すで亡くなっておられるので、真偽の確かめようがなく、『死人に口なし』状態です。音声データを公開した支援者の方も『結局は自分を守ろうとするのに必死なんだろうなっていうのを感じましたよね。まあほとんど嘘をつくっていうか、真実を語れないんだな』『県民と国民の代表として出てる政治家が、そんなことをよく言えたもんだな』と述べていますが、田畑議員はこんな説明をしていて恥ずかしくないんですか?国民の代弁者である議員が、口裏合わせを依頼したり、説明責任を果たすことをしないまま、今の職にしがみつくことを貴方は恥ずかしいと思いませんか」 田畑裕明 議員 「これまでもしっかり説明を尽くして参ったところでございます。しっかり職務にまい進したい」
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