<MLB速報>マエケンが7回2失点8奪三振で2勝目、ローテ降格危機を脱出!
ドジャースの前田健太(29)が28日(日本時間29日)、ドジャースタジアムで行われたフィリーズ戦に今季5度目の先発、7回で101球を投げて5安打2失点8奪三振にまとめ、ハイクオリティスタートを守った。5-3のスコアで今季2勝目を手にした。昨年の7月10日のパドレス戦以来となるメジャー最長タイのイニング。前田は、ここまで4試合で1勝2敗、防御率8.05と調子が上がらずローテ降格の危機に立たされていたが140キロから142キロのカッターをメインにした新しいスタイルの配球で被弾ゼロに抑え先発陣に生き残った。 マエケンは最高のスタートを切った。3回一死までパーフェクト。ソーンダース、アルテール、ジョセフと3者連続三振に取った。ツーシームが甘く入ることを嫌って、今季から球種に加えた新球カッターを軸に配球を組み立てた。だが、3回二死一塁からヘルナンデスに一、二塁間を破られ、一、三塁からガルビスにコントロールミスのカーブをジャストミートされた。レフト線を破られる2点タイムリー二塁打。先に失点した。打順がふた回り目になると、やはり被打率が上がるのだ。 前登板となった22日のダイヤモンドバックス戦では、5回を投げて4被弾で6失点。ここまで全試合でホームランを打たれ首脳陣の信頼を失った。シュート回転するストレートの失投と、球数が増すにつれて球速が落ちる。ロバーツ監督からは「もっと緩急をつけて変化球を低めに集めよう」とアドバイスを受けたが、この日は、左打者が並ぶフィリーズに対してカッターを低めに集め、ストレートのマックスは151キロ。しっかりと緩急をつけて6連勝と勢いのあるフィリーズ打線を翻弄した。 ドジャース打線は3回に2本のヒットで二死一、三塁から暴投で1点を返す。 前田は、4回一死からソーンダースに狭い一、二塁間を破られたが、アルテール、ジョセフを連続の見逃し三振に抑えた。すると、その裏同点に。二死から新人のベリンジャーがシフトの裏をかくセーフティバントで出塁すると、ヘルナンデスがレフトのグラブを掠めて抜ける同点タイムリー二塁打。 追いついてもらった後の大切な5回のイニングで前田は、一死からピッチャーのアイクホフにレフト前ヒットを許すが、後続を断って踏ん張った。 打線は、さらに前田の2勝目を援護。5回に一死一、三塁からグランダルのライトへの犠飛で、ついに1点を勝ち越し逆転に成功した。 前田は、今季最長イニングとなる6回も3人でピシャリ。3番から始まる打順だったが、先頭のヘレラをチェンジアップでスイングアウト。4番のフランコも一塁ゴロ、ソーンダースもバックドアのスライダーで三振。その裏、マエケンに打順が回ってきたが、まだ球数が91球だったこともあって代打は送られずに7回も続投した。6回二死からターナーの2点タイムリー二塁打で追加点をもらった前田は、その7回、二死を取ってからラップにレフト線に二塁打を浴びたが、代打・ケリーを149キロのストレートでスイングアウト、無失点で切り抜けた。今季最高の出来で、マエケンはハイクオリティスタートを守りローテ降格の危機を脱出した。 8、9回をドジャースは継投で逃げ切り5-3のスコアで前田が今季2勝目を手にした。