衝撃的なルックス! ついにベールを脱いだジャガーのピュアEV「デザインビジョン」が目指すところ
あの英国製プレミアムブランドのジャガーが、ピュアEVのメーカーに生まれ変わろうとしています。そこで公開されたのがコレ。2024年11月に英国ゲイドンにあるジャガーのテクニカルセンターでベールを脱いだ「デザインビジョン」なのです。 【ジャガーロゴもあたらしい形で表現される】
次世代を感じさせる衝撃的なルックス
けっこう衝撃的なルックスです。ファストバックの車体は全長5m超えですが、パッケージはガルウイングドアをそなえた2人乗り。フロントマスクにはラジエターグリルの開口部はなく、四角いパネルがあるのみ。そこによく見ると、あたらしい書体になったジャガーの文字が入ってます。 リアにもやはり四角いパネルがそなわります。リアウインドウがあるべきところはボディパネル。ガラスははまっておらず、後方確認はカメラを使うとのこと。 なにより全体の印象がユニークです。23インチ径ロードホイールと組み合わされた大径タイヤが四隅に配されて、そこをカバーするオーバーフェンダーが張りだしています。ボンネットは長く、キャビンは後方に位置。英国のスポーツカーの伝統的なプロポーションを連想させます。
別名“タイプ00”の意味するところは!?
これだけ大胆なデザインをしたのには理由があります。と、ジャガーカーズのブランドデザインダイレクターのリチャード・スティーブンス氏は、そのときの発表会の場で、語りました。 「ジャガーはこのさき、いままで以上にプレミアムな市場を狙っていくつもりです。その市場で存在感を出すには、なににも似ていないことが大事だし、私の意見では、ここまで気分がアガるようなEVはなかったと思います」 このクルマは別名、タイプ00(ゼロゼロ)と呼ばれます。ひとつめのゼロは、ゼロエミッション。製造時における温室効果ガスの排出量ゼロであること。 もうひとつのゼロは、ここがジャガーにとってのリセットであること。ゼロスタートっていってもいいでしょうか。なにしろ、ジャガーは2024年中に、いままで販売していたほとんどのモデルの生産停止を発表しているのです。