「溺れそうになったら体の力を抜いて」「助けてとは言えない」 水の事故を防ぐための提言
猛烈な暑さとなった週末、全国で水の事故が相次ぎました。7日、福岡県古賀市の海で泳いでいた77歳の男性が溺れて死亡しました。現場は遊泳禁止で、警察によりますと男性は酒を飲んだ後に泳いでいたということです。水難事故を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。 【写真で見る】全国で水の事故 「危険な場所が 隠れているかもしれない」
70代男性が死亡
7日午後2時前、福岡県古賀市鹿部の海岸で「波打ち際に男性が倒れている」と通報がありました。男性は病院に運ばれましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。警察によりますと、亡くなったのは福岡市城南区に住む77歳の男性で死亡原因は水死でした。 RKB 金子壮太記者「男性が亡くなった古賀市の海岸です。付近には遊泳禁止の看板が設置されています。警察によりますと、当時、男性は酒を飲んだ後、海で泳いでいたということです。」 男性は友人と一緒に海で泳いでいたということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。
全国で相次いだ水難事故
6日は高齢の男性2人が海で溺れて死亡したほか、鹿児島県の万之瀬川では中学3年生の男子生徒が溺れ、、深さ2.5メートルの川底で見つかりました。男子生徒は同じ中学校の友人やその保護者らと川で遊んでいたということです。 そして、7日は福岡県古賀市の遊泳禁止の海で泳いでいた77歳の男性が死亡したほか、10歳の女の子と19歳の男性が川で溺れて死亡しました。 そして、神奈川の相模川では橋から川に飛び込んだフィジー国籍の32歳男性が死亡。 また、三重県の伊勢湾ではアサリを採っていたベトナム人男性2人が波にさらわれ、岸から30メートルほど流されたところで救助されましたが、死亡しました。 海の事故で気を付けないといけないのが「離岸流」です。
「離岸流」の驚くべき流速
離岸流とは海岸に打ち寄せた波が沖に戻るとき時に発生する強い流れのことで、その流速は毎秒2メートルに達する場合もあるということです。 毎秒2メートルはオリンピックの水泳自由形金メダリストが泳ぐ速さとほぼ同じと言われています。 離岸流は海岸線のどこでも起こる可能性があり沖へ数十メートルから数百メートル流されることもあるそうです。