テレビも炊飯器も掃除機まで、家電&家具にも本格進出Xiaomiの“本気”を感じた話
Xiaomi(シャオミ)が新製品の発表会を実施した。新製品の数は31点にもおよび、Xiaomiにとってもこれほど多数の製品を発表したのは日本では初めてとのこと。 【写真】テレビも炊飯器も掃除機まで、家電&家具にも本格進出Xiaomiの“本気” Xiaomiといえばスマートフォンやスマートバンドのイメージがあるかもしれないが、今回の新製品は白物家電やIoT家電が目白押しだった。なお、本記事で紹介する新製品はいずれもすでに発売中。Amazon、Xiaomi公式楽天市場店、mi.comなどで販売しているので、確認してほしい。 ●価格破壊レベルのコスパテレビが登場 3種類のチューナーレステレビが発表された。MiniLED採用の最上位モデル『Xiaomi TV S Mini LED Series 2025』、量子ドットによる高画質と値段のバランスに優れた『Xiaomi TV A Pro Series 2025』、ベーシックな4KHDモデル『Xiaomi TV A Series 2025』の3種類だ。 うまく松竹梅といったグレード分けがなされているが、驚くべきはその価格。最上位の『Xiaomi TV S Mini LED Series 2025』は55インチで8万4800円と、MiniLED採用とは思えないお値打ちっぷりだ。その他のモデルもコスパ抜群で、チューナーレスの選択肢として一気にトップに躍り出た印象だ。 ■Xiaomi TV S Mini LED Series 2025 55インチ…8万4800円 65インチ…10万9800円 75インチ…14万9800円 ■Xiaomi TV A Pro Series 2025 43インチ…3万9800円 55インチ…6万4800円 65インチ…8万9800円 75インチ…11万9800円 ■Xiaomi TV A Series 2025 55インチ…5万4800円 65インチ…7万6800円 ●ロボット掃除機やワイヤレススピーカーも 『Xiaomi ロボット掃除機 X20+』は、ゴミの回収やモップ洗浄も可能なステーションを備えるオールインワンのロボット掃除機。今までXiaomiが手掛けてきたロボット掃除機の中でもフラッグシップにあたる多機能なモデルだ。 市場想定価格は5万9800円。オールインワンのロボット掃除機としては非常に安く、これなら導入したいと思う人も多そうだ。 こちらは缶ジュースほどの小さなワイヤレススピーカー『Xiaomi Bluetoothスピーカー mini』。今年8月に登場した『Xiaomi サウンドポケット』よりも高音質を謳っており、実際に試聴すると低音の迫力も充分だった。市場想定価格は4,980円。 より大きな音圧を得られる『Xiaomi Bluetoothスピーカー』は、市場想定価格8,980円。Xiaomiが開発しているHyper OSを搭載しており、機能性にも富んでいる。また、『Xiaomi Bluetoothスピーカー mini』とペアリングして、立体的なステレオイメージを構築することも可能。 ●ゲーミングガジェットもXiaomiで揃う時代 PCゲームに関する製品も多数展開が始まる。『Xiaomi ゲーモングモニターG27 Qi』、『Mi モニター掛け式ライト』、『Xiaomi デスクトップスピーカー』、『Xiaomi ゲーミングマウス Lite』を紹介しよう。 『Xiaomi ゲーモングモニターG27 Qi』は、FreeSync対応のゲーミングモニター。リフレッシュレート180Hz、応答速度1ms、VESAマウント対応と、欲しい要素が一通りカバーされている。視野角も広く、PCゲーム以外の用途で用いても快適だろう。 モニターの上に設置する『Mi モニター掛け式ライト』は、暗い部屋でも手元を狙って照らしてくれる。接点がマグネット式になっているおかげで角度の調節が可能。 『Xiaomi デスクトップスピーカー』は、有線にも無線にも対応したスピーカー。本体側面のダイヤルを回して音量の調節ができる。ミニマルなデザインも美しく、なんとレッドドット・デザイン賞を受賞した製品でもある。 『Xiaomi ゲーミングマウス Lite』は有線接続のマウス。シンプルなつくりだが、柔らかなケーブルやDPI切り替えスイッチなど、玄人も納得するつくりに仕上がっている。 他にも、ややサイズと解像度を下げた『Xiaomi ゲーモングモニター G24i』も登場。リフレッシュや応答速度、FreeSync対応などの基本性能は『Xiaomi ゲーモングモニターG27 Qi』と同様だ。 それぞれの価格は以下の通り。特に2種類のゲーミングモニターの価格は驚異的で、ゲーミングモニターの価格破壊といって差し支えないだろう。 ■Xiaomi ゲーモングモニターG27 Qi…2万5980円 ■Xiaomi ゲーモングモニターG24i…1万5980円 ■Mi モニター掛け式ライト…5,480円 ■Xiaomi デスクトップスピーカー…5,980円 ■Xiaomi ゲーミングマウス Lite…2,780円 ●まるで家具屋!? Xiaomiらしさあふれる白物家電たち まだまだ新製品は続く。Xiaomiの新機軸ともいえる家電類を紹介していこう。上記の画像左から『フレキシブル充電式ランプ』『毛玉リムーバー』『充電式ミニファン』だ。 『フレキシブル充電式ランプ』はXiaomiのイチオシで、このようにランプ部分がマグネットによる着脱式となっている。同じくマグネットで着脱できるクリップが付属しているので、スタンドランプにもクリップランプにもなるという仕組みだ。 より大きなランプとして『Xiaomi LEDデスクランプ 2』も登場。縦と横のラインで象られた幾何的なデザインは秀逸。上部のバーをタッチで操作する。 『Xiaomi 多機能炊飯器 1.5L』は、まさかスマホメーカーから炊飯器が出るとはという驚きを与えてくれた。こちらもミニマルなデザインで、一人暮らしや二人暮らしのキッチンとの相性が良さそうだ。 号数としては3合炊きとなる。炊飯以外にはシチューのボタンが搭載されている。 ペットフードを自動供給する『Xiaomi スマート給餌器 2』と、2K画質のスマートカメラ『Xiaomi スマートカメラ C301』。給餌器はアプリと連携することで、ペットが食べた餌の量や餌を食べた時間などをログとして振り返ることが可能。自動給餌器は旅行などが活躍シーンだが、食べた量を振り返ることで健康管理の指標としても役立てられる。 もはや総合家電メーカーのようなラインナップだが、もともとXiaomiはIoT家電の分野で世界的にも高い評価を得ている。スピーカーやロボット掃除機はもちろん、給餌器や照明も同じアプリで制御できるのが強みだ。あらゆる家電がひとつのアプリで制御できるなら、スマートというほかない。 ■フレキシブル充電式ランプ…2,980円 ■毛玉リムーバー…1,480円 ■充電式ミニファン…3,780円 ■Xiaomi LEDデスクランプ 2…5,980円 ■Xiaomi 多機能炊飯器 1.5L…5,980円 ■Xiaomi スマート給餌器 2…1万1800円 ■Xiaomi スマートカメラ C301…3,280円 ●トラベル用品も作っちゃいます そして、なんとXiaomiはスーツケースも作っていた! 3種類のサイズを備えた『Xiaomi アルミフレームスーツケース』が登場。頑丈かつ軽量な6000系アルミ合金フレームを採用し、見た目にも高級感がある。 キャスターホイールはとても滑らかで、移動時の静音性にも優れている。Xiaomiのスタッフいわく「Xiaomiにスーツケースを作ってほしい」という要望は意外と多かったそうだ。 前側がガバっと開く『Xiaomi フロントオープンスーツケース』も新登場。コンパートメント比率が1:9で、フリップカバーを開けるだけで中にアクセスできる。外装の素材はポリカーボネート。 こちらもキャスターホイールは滑らかに可動する。これから旅行を考えている人はひとついかがだろう? 最後に紹介するのは、まさかのバックパック『Xiaomi ロールトップバックパック』だ。上部をくるっと丸めるロールトップデザインで、雨水の防止や容量の追加に一役買ってくれる。耐水性に優れたポリウレタン生地を採用している。 15.6インチまでのノートPCが収納可能。背面は通気性を確保するため、メッシュと厚手スポンジの二重構造になっている。スーツケースのハンドルに差し込めるベルトも備えており、Xiaomiのスーツケースとの相性はバッチリ。 ■Xiaomi アルミフレームスーツケース 20インチ…1万6800円 24インチ…2万2800円 26インチ…2万6800円 ■Xiaomi フロントオープンスーツケース…1万4800円 ■Xiaomi ロールトップバックパック…7,680円 ●スマホからトラベルまで、すべてをXiaomiがサポート 正直、Xiaomiの商品展開力や研究力には驚かされた。スマホから家電、そしてスーツケースまでを幅広くカバーする世界的ブランドはそれほど多くないだろう。あとはベッドやソファなどを開発すれば、国内大手家具屋レベルの手広さになるのでは…? 今回発表された新製品は、いずれもすでに販売中。気になった人は公式ストアで詳細をチェックして欲しい。
ヤマダユウス型