【阪神】岡田彰布監督「ホームランなんて出るよ、出るようになったら」佐藤輝明本塁打を“予告”
テルよ、本塁打出すには本塁打狙うな! 阪神岡田彰布監督(66)が28日、待望の1発を目指す佐藤輝明内野手(25)の状態に太鼓判を押した。4試合連続安打と息を吹き返し、直近4試合は14打数6安打、打率4割2分9厘。109打席連続ノーアーチと自己ワーストを更新中も、27日中日戦(甲子園)の打撃を評価する指揮官は、打率が上がれば本塁打は出ると予告した。28日のヤクルト戦(神宮)は雨天中止。仕切り直して一撃を決める。 【写真】声を出しながら打撃練習をする佐藤輝明 ◇ ◇ ◇ 岡田監督が佐藤輝の本塁打を“予告”した。ヤクルト戦の雨天中止が決まり、神宮の室内練習場で取材対応。雨音が響く室内で指揮官が言った。 「打率よ。打率上がってったら絶対ホームラン増えるよ」 4試合連続安打中の大砲。直近4試合は打率4割2分9厘を誇る。4月21日の中日戦を最後に109打席連続ノーアーチと自己ワーストのトンネルの中にいるが、力む必要はないと説く。 「ホームランなんて出るよ、出るようになったら。ホームラン打ちにいったら、またおかしなってしまう」 今のままでいい。本塁打は勝手に出る-。状態の良さを認めるからこその言葉だ。前日27日の中日戦の7回。追い込まれてから放った左前2点適時打が、岡田監督の印象に残っている。 「あの打ち方できるんやったら、最初からやってくれ思うよ。もっと長打が出るわ。もっと自分の有利なカウントであの球が来たら、もっと振れるわけやんか。2ストライクに追い込まれてるから、コンパクトにポンとな、三遊間にいったけど」 ボール球を振ってしまいカウントを悪くする課題は残っているものの、追い込まれてからの柔軟な対応を見る限り、「爆発」の予兆は感じ取っているようだ。「ボール球を振ったらあかんいうのは普通のことやんか。それはもうずっと言い続けてること。みんな、野球始めた時からそうやん。ボール球を振ってもええという、そんな教えなんか誰も受けてないわけやから」。好球必打の先に快打が待っているということだ。 佐藤輝の今季3本塁打のうち、2発が神宮で打ったもの。相性は悪くない舞台だ。背番号8は「(神宮は)狭いので頑張ります。状態は良いので」と言い切った。スラッガーの一撃で打線をさらに活性化させる。【中野椋】