中国海軍が若手兵士に違法なオンラインカジノなどの利用を止めるようSNSで異例の警告 犯罪者の「非常に簡単な」標的になる可能性を指摘
中国海軍はこのほど、海軍が運用するSNS上で、20代から30代の若手将校や兵士に対して、オンラインカジノなどを利用することを止めるよう異例の警告を発した。
オンライン上では、パソコンを使用することでハッキングされたり、ウイルスに感染したりする可能性があり、「安全保障上のリスクにさらされ、軍を弱体化させる可能性がある」などと警告している。中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」が報じた。 この海軍の警告は1990年以降に生まれた「軍の中核になりつつある」将兵に呼びかけたもので、若い兵士は犯罪者の「非常に簡単な」標的になる可能性があるため、オンラインで軍人としての身元を明らかにするのを避けるべきだとするとともに、「軍人という職業の政治的・機密性から、身元は公開してはならない」としている。 また、今回の警告では、改めてオンラインカジノは違法であることを強調、ギャンブル依存症を「悪魔に取り憑かれている状態」と表現し、深刻な借金苦に陥る可能性のある行いは避けるべきだと指摘している。 さらに、「友人を作るときは、慎重に区別し、ある程度の距離を保つこと」とし、「自らの原則を見失わず、ネット上で身元の分からない人々とはみだりに交流してはならない」とアドバイスしている。 中国軍最高司令官である習近平国家主席は最近、人民解放軍に対して、汚職や規律の欠如などによって「内部からの根深い問題に直面している」としばしば警告している。すでに海軍の一部の若手将校・兵士らの間で、規律上の問題が起こっている可能性も懸念されている。