南ア与党が挙国一致内閣検討、他党と協議開始-ランドと国債が大幅安
(ブルームバーグ): 南アフリカ共和国の与党・アフリカ民族会議(ANC)は新政権樹立に向け、他党との協議を開始した。先月の総選挙では、どの政党も過半数を制することができなかった。
ANCの広報担当を務めるベングモツィリ氏は5日、同党は多数の政党を巻きこんだ挙国一致内閣を検討していると記者団に明らかにした。
現時点の「最善策」は「挙国一致内閣を検討することだ。それが南アの利益になる多数の政党による取り決めをまとめるように、という国民が選挙で示した意思であるからだ」と説明した。
これに先立ち、ANCの日常の党運営を監督する全国作業委員会(NWC)が5日朝に会合を開いていた。NWCでは党の正式決定を下さず、6日の全国執行委員会会合を待つことになる。
現地メディアのIOLがANCによる挙国一致内閣の計画を伝えた後、同国通貨のランドは一時1.2%安の1ドル=18.9462ランドと、4月26日以来の安値に下落。10年物南ア国債利回りは13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の12.23%となっている。
原題:South Africa’s ANC Sees National Unity Government as Best Option(抜粋)
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Colleen Goko-Petzer, Michael Cohen