金沢市を南北に走る活断層「森本・富樫断層帯」の調査観測勉強会
北陸朝日放送
石川県金沢市を南北に走る森本・富樫断層帯の調査を進める京都大学などの研究グループが、周辺の自治体やライフライン事業者向けの勉強会を開きました。 森本・富樫断層帯は、津幡町から金沢市を通り白山市に至るおよそ26キロの活断層です。 国の地震本部は、発生する地震規模がマグニチュード7・2、今後30年間の発生確率を2%から8%とする長期評価を、2013年に出しています。 しかし過去の活動について信頼できるデータがなく、発生確率の幅も大きいため、京都大学などが国の委託を受け、2022年から調査、観測しています。 金沢市で開かれた勉強会には石川県や金沢市、気象台の担当者らが参加しました。 研究グループからは、ボーリングで過去の活動時期を探る調査や、小さな地震を観測して断層のすべり方向を推定する調査を行っていると報告されました。 調査は2024年度いっぱい続き、調査結果は長期評価の改訂に活用されます。