ガンダムが宇宙から五輪を応援 衛星完成会見(全文1)ガンダムとシャアザク搭載
宇宙にガンプラを持っていくことに意味がある
富野:ご紹介いただきました富野です。今、中須賀先生のほうが見事に説明されてしまいましたので説明することがないのですが、ガンプラファンに申し上げておきたいことがあります。通常のガンプラよりも小さいガンプラを使って、それを宇宙に放出して、なんだこりゃっていう感覚をお持ちの方はきっと大勢いらっしゃると思いますが、実を言うと、ほんまものの、宇宙にガンプラを持っていけるということがかなり大きな意味がありまして、基本的に材料工学の問題、それから塗料の問題、それから形状の問題、それから実際に、今、中須賀先生がおっしゃったとおり、【カンサイト 00:09:06】みたいな小さなものの中でどれだけの機能が再生できるかっていうような実験、つまり実証実験ができる。それをやっぱり今回、東京オリンピックの組織委員の発言があり、そしてなおかつJAXAの協力もあり、そしてなおかつISSで実際にアストロノーツの方がこれを放出してくれるっていうまでのシステム、全体を取り込んだ仕事であって、さて、その上で、このガンプラを本物の宇宙にさらしたらどういうふうになるのかっていうことは、やはりこういう機会がないと絶対にできないわけです。そういう意味ではこういう機会を与えてくださった関係各位の方に本当に御礼申し上げます。 と同時に、ガンプラのようなものだからこそ、つまりこういう形状のものだからこそ、宇宙にさらしてみてどういうふうに劣化していくのか、劣化しないで済むのかっていうことの実証実験ができるという機会を与えられました。それはやっぱりこういう機会がなければ絶対できないことなので、本当にこういう機会をいただけたことを心から感謝します。本当にありがとうございました。 司会:富野監督、ありがとうございました。富野監督にはまた後ほどお話を伺います。続きまして、本日の特別ゲストをご紹介させていただきます。宇宙飛行士で現在は東京大学航空宇宙工学中須賀・船瀬研究室の学生でもいらっしゃいます山崎直子さん。そしてテレビアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の主題歌プロデュースほか、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の 総合音楽プロデューサーも務められている、LUNA SEA、X JAPANギタリスト、バイオリニスト、SUGIZOさんです。盛大な拍手でお迎えください。山崎さん、SUGIZOさん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。