後半７分、清水・西沢健太が同点ゴールを決めてガッツポーズ

◇明治安田Ｊ２リーグ　第３２節　藤枝２－３清水（２２日・藤枝総合運動公園サッカー場） 　ともに昇り調子で迎えた静岡県勢同士のダービーマッチは、清水が３―２で藤枝を破った。３連勝で７戦負けなし（６勝１分け）。前日（２１日）に引き分け、勝ち点２差だった横浜ＦＣを抜き、首位に返り咲いた。 　先取点は警戒していた相手エースに奪われた。前半２８分、自陣の右サイドを崩されると、グラウンダーのクロスを藤枝ＦＷ矢村に左足で合わされた。直近４戦５発。千葉・市船橋高の先輩にあたる秋葉忠宏監督は「今回は頑張らなくていい。甘くないところを見せたい」と不敵に笑っていたが、好調のストライカーを止めることはできなかった。 　その４分後には藤枝の左ＣＫからＤＦ中川創に頭で押し込まれたが、ファウルを取られ、得点は取り消しとなった。 　１点ビハインドで折り返した清水は後半、一気に逆襲に出た。７分、後半から出場したＭＦ矢島の縦パスで中央を崩し、最後はＭＦ西沢が右足で蹴り込んだ。１８試合ぶり先発の西沢は、秋葉監督の起用に見事に応えた。 　さらに、同１３分には右ＣＫをＤＦ住吉が相手マークを振り切り、フリーのヘディングで突き刺した。その２分後にはＦＷ北川が前線で好守備を見せ、ショートカウンターから走り込んだＭＦ乾が決めた。８分間で３ゴールを重ね、３連勝中の藤枝を突き放した。 　観衆１万６６７人でホームゲームで初めて１万人を突破した藤枝は終了間際にＭＦ浅倉が１点を返したが、連勝は３でストップした。