プロ野球合同引退試合「LAST GAME」 元楽天・一場靖弘氏、渡辺恒雄氏に哀悼の意「いろんな迷惑かけた」
プロ野球合同引退試合「THE LAST GAME 2024」が24日、バンテリンドームナゴヤで開催され、27選手が参加。楽天、ヤクルトで通算16勝(33敗)を挙げた一場靖弘氏(42)は東軍の「5番・三塁」で先発出場。打っては1安打2打点、投げては1回1失点だった。 波瀾(はらん)万丈の人生だった。2004年ドラフト会議では自由獲得枠で巨人への入団が内定していたが、スカウトからの金銭授受が発覚。19日に死去した渡辺恒雄氏(享年98)も、このいわゆる「栄養費」問題で同年8月に巨人軍オーナーを電撃辞任。「球界のドンでしたからね。自分のせいで、逆指名制度もなくしてしまったし、いろんなご迷惑をかけた」と哀悼の意を示した上で、「当時は人間不信にもなったが、自分の希望球団に行けなかったのもルールを破ったのだから当たり前。誰のせいでもない」と振り返った。 2012年に現役引退後は通信機器や保険会社の営業に転職。自己破産もした中、来年からは独立リーグのルートインBCリーグ・山梨で投手コーチに就任する。「人生山あり谷あり。本当にその通りだと思う。でも、谷に落ちれば、はい上がっていくだけなんで」と結んだ。(東山貴実) ■巨人で打撃投手を務める高木氏「人生の糧」 高木氏は、西軍の4番手として六回から救援して2回無失点に抑えた。米ハワイでの優勝旅行で5歳の二女をずっと抱っこしていた影響で肩痛だったという中での快投。現役時代は野球賭博問題で1年の失格処分を受けながらも247試合に登板した左腕は「いろいろあったけど、人生の糧になっている。今後の野球人生もチームに貢献していきたい」と話した。