「ハコスカ」に「R32GT-R」エンジンを搭載! 解体寸前から救ってセダンをバンに改造しました
GT-Rのエンジンを搭載
また、エンジンはRBユニット搭載を決めていたが、どうせ載せるならRB20/25ではなく、GT-R搭載のRB26DETTが良いと考えた。 古いクルマゆえに、パワーがあるエンジン搭載はクルマにかかる負担も大きくなるが、そこはしっかりボディ補強を加えて積むことを決意。RBシリーズ最高峰のターボエンジン搭載はやはり魅力的。そんな理由から、エンジン、トランスミッションはGT-R用を流用し、その他、駆動、パワートレインについても、この仕様に耐えうるだけにマージンを与えた強化パーツを組んでいる。 エンジン本体は2.6Lのままだが、タービンはIHI製RXタービンに交換。純正ツインターボからビッグシングルターボ仕様となったことで、インジェクターも大容量タイプに変更し、もちろん燃料ポンプも含めてアフターの強化パーツを使い、エンジンマネージメントは、HKS製F-CON V Proで制御させている。パワーは正確に測ったことはないが約450ps以上は出ている計算だという。
インプレッサの足まわりを流用
また、パワーアップに伴って、走りについても純正サスペンションのままでは不安定なので、こちらも現代仕様にグレードアップ。組み合わせたのは通常サスペンションではなく、加工を加えて装着させたインプレッサ用の社外サスペンションキットというから面白い。あまり聞かない組み合わせなので、おそらくこのクルマ専用設計ということになるだろう。 それ以外では、あくまでも趣味のクルマとしての作り込みなので、フロアには純正同様にカーペットを敷いてダッシュボードも純正を補修してセット。前後シートはBRIDE生地を使って張り替えているのもポイントだ。 今後の予定は、夏場でも普通に乗れるようにエアコン搭載仕様にすること。また、ブレーキもパワーに対して不安があるので、キャリパー&ローターも強化する予定とのことだ。 それにして、ハコスカセダン改バン仕様のRB26DETTエンジン搭載とは、旧車好きならずとも注目の1台だ。 外装も綺麗に作り込み、見事に復活させたハコスカバンにはオーナーの情熱を強く感じる。藤波さんに普段はどのような使い方をしているのか尋ねてみた。 「もともと普段乗りするために作ったので、街乗りもしますが、たまにキャンプ道具を載せて旅にも出かけます」とのこと。ハコスカバンでのアウトドアライフ!! それもまたお洒落でカッコ良すぎるライフスタイルだ。