小高い山に気高く…人知れず咲く花は今やパワースポットに 自生リンドウ咲き誇る 南さつま・高ボ子山
鹿児島県南さつま市大浦町の高ボ子山(たかぼねやま、標高346メートル)でリンドウが咲き誇っている。住民が見守り大事にしてきた自生地。3日には手作りの山登りイベントがあり、市内外の約50人が青紫のかれんな花に見入った。花は11月中旬頃まで楽しめる。 【写真】〈別カット〉かれんな花を咲かせるリンドウ=3日、南さつま市大浦町の高ボ子山
同山は有木(ありのき)集落が所有しており、住民がリンドウの群生に気付き魅力を再発見。10年ほど前から手すりを設けるなど登山道(約500メートル)を整備してきた。山頂に愛の鐘を設置し、縁結びのパワースポットとしてもPRする。 イベントは地元の「有木十五夜クラブ」などで作る実行委員会が2015年から開き10回目。今年は3歳から81歳までの老若男女が往復約12キロに挑戦した。 大浦小学校4年の長谷柚希さんは「疲れたがきれいな花に癒やされた。地域の人たちが頑張って手入れする山に多くの人が来てほしい」と期待。有木(ありき)学会長(62)は「山は集落の象徴であり共有財産。観光、交流の場として大事にしたい」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島