7大学対校陸上で5000M大会新の東洋大・西村真周がMVP 対校戦は城西大が優勝
陸上中長距離の関東私学7大学対校が7日、埼玉・三郷市のセナリオハウスフィールド三郷で、今年1月の第100回箱根駅伝で3位の城西大、4位の東洋大、10位の大東大、18位の駿河台大と、昨年10月の箱根駅伝予選会で14位の東京国際大、17位の上武大、21位の平成国際大が参加して行われた。男子の800メートル、1500メートル、3000メートル、5000メートル、3000メートル障害の5種目で、1位8点、2位7点、3位6点…8位1点として総合得点を争い、城西大が45点で優勝。2位は39点で大東大、3位は34点で東洋大だった。 5000メートルで13分50秒46の大会新記録で優勝した東洋大の西村真周(3年)が大会MVPに選ばれた。 1、2年時に連続で箱根駅伝6区を駆けた西村がトラックで切れ味鋭い走りを見せた。駿河台大のケニア人留学生スティーブン・レマイヤン(2年)に食らいつき、残り300メートルからラストスパートし、大会新記録&自己新記録の13分50秒46でゴールを駆け抜けた。 「3000メートル過ぎからきつくなって余裕がありませんけど、残り1周まで粘ればラスト勝負で勝てる、と思って耐えました。高校(福岡・自由ケ丘)3年から自己ベストを更新できていなかったので自己ベストを出せたことがうれしいです」と西村は充実した表情で話した。 箱根駅伝では2年連続で山を下った。1年時は1時間13秒で区間13位、2年時は、1分15秒縮める58分58秒で区間8位。「今季のチーム目標は箱根駅伝総合優勝です。平地区間も走ってみたいですけど、チームが勝つために必要なら喜んで6区を走ります。3年連続で6区を走るとしたら、次は57分台を目指します。6区のスペシャリストになりたいです」と意欲を示した。 身長160センチ、体重47キロの小柄な体でエネルギーあふれる走りが持ち味だ。「陸上を始めたのは中学1年生からです。きっかけは陸上部に好きな女の子がいたから」と西村は照れ笑いしながら明かす。 昨季、東洋大は全日本大学駅伝で14位と苦戦したが、箱根駅伝では下馬評を覆して4位と健闘した。第100回箱根駅伝優勝の青学大をはじめ、2位の駒大、3位の城西大、5位の国学院大は今季も強力な戦力が整う。その中で、東洋大は2014年以来、11年ぶりの箱根路制覇をチーム目標に掲げる。野望実現のためには復路スターター西村の勢いあふれる走りが不可欠となる。 対校戦の成績は以下の通り。 <1>城西大 45点 <2>大東大 39点 <3>東洋大 34点 <4>駿河台大 19点 <5>東京国際大17点 <6>平成国際大16点 <7>上武大 10点 各種目の優勝は以下の通り。 800M 宮本凪(城西大2年)1分53秒45 1500M 井口愁斗(東京国際大1年)3分49秒18 3000M 小林亮太(東洋大4年)8分0秒89 5000M 西村真周(東洋大3年)13分50秒46 3000M障害 阪本滉斗(駿河台大3年)9分5秒15
報知新聞社